次期凍み餅生産予定は前回並み?

 
 飯舘村の皆さんが前回小海にいらしたのは、5月末に行なわれた八峰村田植えのときでした。このとき町内を回ってゴンボッパ=オヤマボクチの自生を確認。しばらくして自生地の株を八峰村の畑に移植しました。
 今回9/28、福島からいらした飯舘の皆さんがまず向かったのが八峰村の畑でした。移植後のゴンボッパとは初対面です。
 八峰村には現在3種類のオヤマボクチがあります。畑に植わっているのが、小海町内の自生地から移植したものと飯山から譲りうけた苗、合計30株ほど。もうひとつ、山形県内で採取した葉が資材置き場ハウス内で、八峰村産の葉ともども乾燥中。
 飯舘の皆さんの見立てによると、どうやら飯山産が飯舘のものと同じオヤマボクチらしい。自生小海産と飯山産では葉の形が違います。ただ、凍み餅用としては山形産も含め3種とも使えるとのこと。
 今年1月の凍み餅づくりでは、もち米と粳(うるち)計30kgの米を使いました。切り餅にして、たしか700個ほど(記憶が定かでない)。そのとき使ったゴンボッパは原発被災前に飯舘で収獲したものです。でももう飯舘産はない。現在ハウスで乾燥中のゴンボッパでできる凍み餅の量は、今年1月のときとほぼ同じだそうです。
 郷土食を別の土地でつくる。凍み餅用の米は今年あらたに小海でつくりました。前回の10倍以上の凍み餅がつくれる量です。でもゴンボッパは圧倒的に足らない。米の生産量に見合う量を自前調達するにはあと何年かかるのか。そのむずかしさをつくづく思い知らされています。
 ※写真左はゴ八峰村畑内ンボッパ栽培地脇に新たに設置した看板。背後に写った株のうち、花穂をつけたのは3株だけでした。採種時期は1ヵ月後くらいでしょうか。
 ※写真右は乾燥中のゴンボッパの葉を検分する飯舘の皆さん。摘み取るときは葉の軸をもっと短く、下に敷くのはブルーシートよりもっと通気性のあるもの(ゴザやムシロなど)のほうがベター、今後は網状の袋に入れて吊るす、などなど。いろんなアドバイスをいただきました。