脱穀

 八峰村の稲刈りから約3週間、当初予定の11/1から予定が1日くりあがり、明日10/31に脱穀が行なわれるそうです。「自前の新米がどのくらい実っているか、期待と不安を楽しみに」が村長の弁。脱穀機を持ち込んでくれるのは「こうみゆうきちゃん倶楽部」の皆さんのはずです。お手伝いというより「おんぶにだっこ」状態になるんでしょうね。
 脱穀といえば、幼かりし何十年前を思い出します。父親がつくった稲(水稲ではなく、いまは誰もつくらなくなった陸稲=おかぼ)を脱穀機に突っ込んでいました。電動なんかじゃありません。足踏み式。足でペダルを踏んで稲穂刈り取りパーツ(名称が思い出せない)を回転させる。ワラの根元はしっかりつかんでいなければならないのに、小学生の腕力ではそれもかなわず。腕が巻き込まれる前に、あわててワラを手放したこともあったような。ペダルを踏むのをやめれば、そんなことにはならないのに、足と手が連動しない未熟の悲しさ。いとも簡単に作業している大人たちを憧れの目で見たのは、そのときくらいかな(ちょっと言い過ぎ)。
 水田のない地域では、かつて米は憧れの食べ物でした。少なくても農家にとって、水稲が無理なら、せめて陸稲をつくる。そんなことも知らないまま、自家生産した陸稲を当たり前のものとして食べていた時代の思い出です。あの足踏み脱穀機、処分されたのはいつだったか。陸稲より美味しい水稲を買って食べられる。そんな時代はすぐにやってきました。
 すいません、どうでもいい昔話で。明日の脱穀に参加される皆さん、よろしくお願いします。