フナ米づくり

 5/28(土)、予定どおり八峰村水田で田植えが行なわれました。当日の様子は近日中アップします。しばしお待ちを。今日は、すでに田植えされていた別の田んぼのことを紹介します。
 フナ米をご存じでしょうか。田んぼに川魚のフナを放って栽培した米のことです。おなじみの合鴨ではなくフナを使う。合鴨と同じように、フナが虫を食べるので無農薬栽培可能。土を攪拌してくれるので雑草も生えにくい。フナの排泄物は肥料にもなるらしい。水田で稲とともに育ったフナは、甘露煮などにして食べられる。
 このフナ米は佐久の特産物にもなっています。佐久の鯉という伝統がある土地ならでは農法でもあるんでしょうね。市場では高値で取引されているそうですよ。通販サイトをのぞいてみたら、1kg1000円近い値段がつけられていました。南魚沼産コシヒカリ並みです。
 八峰村のメンバーでもある三井田勝雄さんは昨年から小海でコシヒカリのフナ米をつくりはじめました。農家ではなく、2年ほど前まで鉄工所を経営されていた方。町会議員でもあります。稲づくりでは素人に近い。
 自宅近くに借りた水田の面積は4畝。フナの稚魚は佐久にある水産試験場から購入。フナだけでなく淡水性巻貝のタニシも放ったそうです。これで昨年の収穫は3俵(180kg)。4人家族でも1年間充分にまかなえる量ですね。反収にしたら400kgをゆうに超えます。プロの農家と比べても遜色ありません。
 今年もちょっと前に田植えをすませました。昨年は全部手植えしたそうですが、今年は田植え機を借りたとか。フナを放すのはこれからです。試験的に放したら野鳥に食べられてしまいました。稲がある程度育って水面を隠すようになってからでないとダメみたい。
 じつは八峰村水田でも、今年はフナを放すことに急遽きまったそうです。米だけでなくフナの収穫も楽しみになってきました。
 ※写真は、フナを放す田んぼの前で三井田さん(背景の建物は別の方のお宅です、勝手に撮影して申し訳ありません)。