早苗の宴

 田植えのことより先に、おもてなしについて書きます。ほとんどが小海に行かなければ手に入らない素材でつくられたメニューでした。つくってくださった地元の皆さんに感謝感謝。都会生活では味わえない贅沢を堪能させていただきました。しかも今回は田植え作業より食事や懇談の時間のほうが長かったですよね。好きです、こういうの。
 まずは休憩のときにいただいたものから……。地元の方がアイデアを凝らした創作饅頭が並びました。生地も餡もバラエティに富んでいます。生地のほうはソバ粉、ヨモギ、オレンジマーマレード、ホウレンソウなど。餡は一般的な小豆以外にも、黒豆、エゴマなど。花豆餡もあったかな。こうした生地と餡を組み合わせてつくられた饅頭各種。すいません、何と何が組み合わさっていたのか正確には覚え切れませんでした。オレンジ以外はいずれも地元産素材でつくられています。
 このうちソバとヨモギ(こちらは饅頭といっても大福餅)は2個ずつのセットにして小海町直売所で期間限定発売されたようです(左上写真)。他の饅頭も直売所店頭に並ぶことがあるかもしれません。

 次は、田植え終了後に東馬流公民館で開かれた昼食交流会のメニュー。こちらは旬の山菜を中心に、やはり地元産食材を使った料理がテーブルにずらりと並びました。
 左の写真は調理してくださったAさん、Kさん、Kさんです。
 てんぷらは、タラの芽、コシアブラ、コゴミ、山ウドなど。藤の花は、ほとんどの方が初めて味わったてんぷらだったと思います。今回は時期が早くて出ませんでしたが、千曲川沿いに生えているニセアカシアの黄色い花も天ぷらにするそうですよ。
 煮物はタケノコ、ゼンマイ(昨年産の保存食かも)、凍み豆腐など。八峰村の畑で昨秋とれたジャガイモの味噌バター炒めもありました。ジャガイモは保存法を教わらなくちゃ。流しの下などに置いておくとすぐに芽が出てしまいます。
 あとはソバのおひたし、トマトとルッコラのサラダ。おひたしは、たぶん昨年の収穫時にこぼれた種から発芽した若葉(ソバもやしともいったような)を調理したものです。
 汁物はソバ粉と小麦粉、2種類のすいとんすいとんは地元では「おつみいれ」とよぶそうです。汁の具はカボチャ、ニンジン、ゴボウなど。
 おにぎりは3種類いただきました。サケ、花豆入りおこわ、かりかり梅&野沢菜(?)です。
 食べきれなかったものは、調理前の山菜ともども土産に。当日の夕食と翌日の朝食にも、このお土産が並びました。おかげで食費節約、おいしくて食べすぎの感なきにしもあらずですが、それでも胃にやさしい。ありがたいかぎりでした。