小海オヤマボクチついに発見!


 田植え前日の5/25昼過ぎ、飯舘の皆さん4人が小海に来訪しました。この日の目的は、凍み餅づくりに欠かせないゴンボッパ=オヤマボクチが小海でも生えているか確認すること。このオヤマボクチ探しに、わたしも同行させていただきました。
 オヤマボクチの繁殖場所=森林を伐採したところ、西日が当たるところ、タラの木やワラビの生えている場所などなど。飯舘の皆さんが言っていたことです。このような条件を満たしている場所は小海にもいくらでもありそう。ただ、オヤマボクチは、小海ではなじみの薄い植物です。生えていても見過ごされる。他の山菜とは違い関心の対象外になっている。そのため、知っている人はいても情報は曖昧になりがちです。


小海で見つかったオヤマボクチ(若葉)。葉を摘み取ってもまた出てくるとか。飯舘の方によると、もう少し丸い葉型をした種類もあるらしい。裏側は白い。そのためか山梨県などではウラジロと呼んでいる。
 小雨の降るなか、最初はリエックスのスキーゲレンデ周辺で探しました。しかし空振り。別の情報をもとに向かったのが北牧小学校のところから登ったところにある白菜畑の周辺です。西向きの土手になった草地のなかを探していると、すぐに誰かが「これじゃないの?」。ついに発見です! 少なくても八峰村関係者のあいだでは幻だったオヤマボクチ、やはり小海にもありました。飯舘の方々の保証書付きです。


当日はマスコミ2社が取材に。翌26日付の信濃毎日新聞には記事が載ってました。右は近くに生えていたヤマウド。遅霜にやられたようで枯れかけていました。
 このあともう1ヶ所、千曲川対岸の笠原集落周辺を探しましたが、けっきょく見つかりませんでした。この日みつかったものだけでは、大幅増産を予定している凍み餅にはとうてい足りない。種を採取して栽培するにしても来年1月には間に合わない。もちろん本家飯舘産オヤマボクチは当分つくれるあてなし。
 飯舘の皆さんは、来年1月は山形県飯豊地域でとれるオヤマボクチを使う算段をたてているようです。