エゴマ収獲

 29日稲刈り後と翌日午前中は八峰村の畑で汗を流しました。1ヶ月ぶりの畑作業。だいぶ涼しくはなったものの、高原の日差しはまだまだきついですね。
 29日はSiさんとSoさんも畑にいらしてました。おふたりとも野沢菜を栽培されていたのですが、これが虫にやられて全滅状態。若芽はあとかたもなくなり、20cmほどまで育った苗は葉の筋くらいしか残されていない。手で振り払うと、体長2cmほどの薄緑色をした細長い虫が大量に飛び散りました。
 たしか2年前、自分でも野沢菜の種をまいたときのことが思い出されます。あのときも今回と同じでした。八峰村の畑で無事に育った野沢菜は、まだ見たことがありません。何が問題なのか、いまだにわからないでいます。
 
 さて今回の自分の区画はというと。29日は草取りで手一杯。試し採りした花豆はまずまずの出来みたい。同じ支柱の反対側にSiさんが植えたものは、ほとんどのサヤが茶色くなって収獲時。この日は、土のなかに放置したままのジャガイモを一部掘り出し、ニンジンも何本か抜いて引き上げました。
 翌朝も畑に行ったところ、隣の畑で花豆の収獲をしていた地元農家のおばあちゃんがすっとんできました。「誰かきたらすぐに連絡しなくちゃと思ってただよ」。わたしの区画でつくっていたイクサ=エゴマをすぐに刈り取らないと種がみんな飛び散って収獲できなくなる!
 自分でも気にはしてました。1週間後では手遅れになる。そう思って鎌持参で刈り取りにきたときに、おばあちゃんと出くわしたわけです。
 イクサはシソに似た形の花穂をつけます。花のひとつひとつに数粒ずつの種ができる。刈り取りはじめると、銀色の粒がぽろぽろ地面にこぼれ落ちました。あちゃー、やばい! でもどうにもならない。収獲歩留まり、はたして何割になるのやら。
 とはいえ、やはりうれしいもんです。昨年は発芽さえせず完敗でした。2回目の今年、ついにものになりました。件のおばあちゃんいわく「いい種ができたねえ」。お世辞とはいえ、束の間の感激にひたりました。
 刈り取ったイクサはシートにのせて資材置き場ハウス内、オヤマボクチの葉の横に保管。次回きたときに脱穀するつもりです。
 じつをいうと手間がかかるのはこれから。枝葉などがまじったなかから実だけを取り出していく。水に浸けたり風で扇いだり。最終的にどれくらいの量になるのか見当もつきません。1kg以下ってことはないだろうなあ。
 うれしいこと言ってくれたおばあちゃんからは、ほかにもプレゼントをいただきました。おやつに持ってきたトウモロコシのおすそわけ、それから畑で栽培中の地菜とよぶ野菜も。この地菜、見た目は野沢菜そっくりです。花穂はアスパラ菜という名前で直売所などに出荷しているとか。