たぁくらたぁ

 たぁくらたぁ。長野県北部の方言で「ばかもの」「おっちょこちょい」「のんきもの」といった意味があるとか。ニュアンスまではわかりませんが、その場の使い分けで愛称蔑称の両義性があるのだと思います。「バカ」が「いいやつ」という意味で使われることもあるように。
 
 この言葉を初めて知ったのは、今年5月の八峰村田植えのとき。長野市で雑誌「たぁくらたぁ」を発行するNさんが飯舘の皆さんの取材に訪れたときでした。今回の稲刈りにもNさんはいらっしゃってます。
 雑誌{たぁくらたぁ」の謳い文句は「信州発泥つき産直マガジン」。長野の物産PR誌みたいな印象を受けるかもしれませんが、実際は今時めずらしい硬派のオピニオン雑誌です。とくに3.11の震災、というより福島原発被災以降は、ずっと原発問題を中心テーマにすえてきました。フクシマ以後をみすえて雑誌づくりを進めているようです。
 意外だったのはNさんの本職が出版ではなく農業だったこと。今回長野から小海にも軽トラでいらっしゃいました。東京などに行くときも軽トラで高速道路を走るとか。そんな話を、Nさんの軽トラに乗せてもらって八峰村の畑を案内したときにうかがいました。
 雑誌「たぁくらたぁ」はほぼ季刊ペースの発行、A5判72ページ(最新27号)、定価400円(一部流通機関が500円以下では取り扱わなくなったため次号28号からは500円)。前号26号には、今回も小海にいらした飯舘の菅野哲さんへのインタビュー記事が掲載されています。27号にはNさん執筆の記事も。長野県外での入手はむずかしそうですが、定期購読やWEBでの閲覧もできるので発行元下記サイトを見てください。
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