草刈り機と鎌

 先週末28〜30日、6月2回目の小海訪問。3日間毎日草刈り作業に追われました。一度も昼寝タイムなし。めったにないハードスケジュール。といっても、自分の区画に費やした時間はごくわずか(今年は珍しく手入れが行き届いている、ほどでもないか?)。
 いちばんきつかったのは、千曲川沿いにある知人の畑の手伝いかな。最初は小型の鎌でいつもどおり杜撰かついい加減にやっていました。すると畑の持ち主が、こちらの取り残した草を丹念に摘み取っている。冷や汗ものです。普通にかいた汗より多かったような。
 それでも冷や汗の報酬は多大でした。まずはズッキーニ、キュウリ、ナスなどの野菜をお土産にいただき、あわせて豆1粒。豆のほうは自分の手の平で育成したもので、残念ながら食用にはならず、多少の痛みを伴います。
 最大の報酬は、溝の原地区にある田んぼを借りられたことです。この田んぼ、昨年までは米をつくっていたそうですが、今年は人手がなく放置状態に。今年はもう無理ですが、来年は念願の米作りを一からやってみようと思っております。そもそも今回の畑作業手伝いは、田んぼを借りるせめてものお礼みたいなもの。まったくの只借りでは気が引けますもんね。
 さて、その田んぼ。下見をした翌日、さっそく草刈りに行きました。棚田状に2枚、合わせて1反弱の面積でしょうか。田んぼ自体はそれほどではないものの、畦には高く伸びた雑草がびっしり。とりあえずは用水路回りだけでもと、2人で草を刈り始めました。宿泊先オーナーは草刈り機で。わたしは、そのオーナーが以前古道具屋から買ってきた骨董物の大鎌で。この大鎌、刃渡り30cm、柄の長さ約140cm。砥石で錆だけは落しましたが、ボロボロになった刃はグラインダーでも使わないとダメ。でも、ほかに適当な道具が見当たらなかったので使わざるをえませんでした。
 こんな鎌でも、茎の太い草は力まかせにぶった切れます。でも細長い葉物だと軽く受け流されてしまう。文字どおり刃が立たない。仕方なく葉の上部をつかんで根元を掻っ切る面倒な作業が多くなってしまいました。腕のせいではなく鎌のせいだと、とりあえず言い訳しておきます。
 けっきょく5mほど刈ったところで息があがり、あとは草刈り機が刈り残した草を取る補助的作業のほうに回りました。ゼェゼェ! 
 草刈り機のほうは八峰村の畑で、ほぼ初体験。混合油500mlくらい入るタンクで30分ほど稼動する機種です。切れない未整備大鎌に比べると作業効率10倍くらいになるのかなあ。こちらを使いはじめると、たとえよく切れる大鎌でも使わなくなってしまいそうです。もともとはメカニックなものより人力道具のほうが好みではありますが。
 八峰村の畑は、地元メンバーの方々が区画周りの草刈りをしてくださっています。今回は村長を手伝って、刈り残っていた部分を一応すべてかたづけました。草刈り機作業は村長がいなくなったあとタンク1杯分、村長在畑中は借用予定の田んぼと同じく大鎌による作業でした。草が生い茂っていたハウスまわりも、とりあえずは綺麗になったでしょ? もっとも草はあっというまに伸びる。2週間もたてば、、、。