ゴンボッパも稔りの秋

 ごぶさたしました。1ヶ月半ぶりの更新です。この間、夏風邪をこじらせたり、仕事が忙しかったり。もろ言い訳ですね。9/17に行なわれたオーナー懇親会のことも、とうとう報告せずじまい。すいません。遅れなせながら、懇親会には7人が参加しました。
 さて、今回は待望の稲刈り。まずは前日9/28に行なわれた、飯舘の皆さんによるゴンボッパ=オヤマボクチ講習会(?)の様子から。オヤマボクチの栽培方法から乾燥、調理法まで、八峰村の凍み餅づくり自立をめざした活動の一環です。
 今回いらした飯舘の皆さんは4人。すでにおなじみの方々です。午前中に福島を発ち、午後2時ころ小海到着。さっそく3時ころから八峰村農園で講習が始まりました。八峰村側からはメンバー5人が参加。

 八峰村では現在4種類のゴンボッパが栽培されています。昨年植えつけたのが小海自生種(これだけはたぶんハバヤマボクチという違う品種)と、飯山の方からいただいた苗、今年植えたのが昨秋採取した種から育苗したものと、南相木村自生種。この4種類合わせて数十株といったところでしょうか。
 昨秋採取できた種はごくわずかでした。アザミの花のような種が稔ったのは一株数個ほど。まったく稔らない株もけっこうありました。それが今年は見違えるほどたくさんの種をつけている。収穫時期は1ヶ月ほどたってからでしょうか。
 いっぽう、今年植えた苗はほとんど花が咲きませんでした。といっても栽培に失敗したわけではなく、移植1年目はそういうものみたい。葉の収穫量も1年目と2年目では大きな差がでました。

 葉の摘み取りは、畑に行ったときはいつもやっていました。でも取りすぎると枯らしてしまうのではないか。そんな心配もあって、けっこうな量の葉が摘み残されていました。飯舘の方によると、中心部の茎数本を残して、あとはどんどん摘んだほうがいいとのこと。これまで、おっかなびっくりで摘んでいたのがバカみたいです。
 乾燥も、天気のいい日に2日ほど天日干しすれば大丈夫とのこと。これまで摘み取った葉はハウスのなかに広げて、あとはほったらかし。ハウス内は湿気もこもり、けっしていい環境ではなかったようです。ちなみに翌日、半日ほど天日干ししたところ、葉の重なった部分以外はパリパリになっていました。
 ただ、メンバーがしょっちゅう畑に来る余裕はない。そんなわけで、仕方なくハウス干しした面もあります。これに対しては、住まいの近くの畑で栽培したらどうか。そんな提案も飯舘側から出ました。今後の検討課題になるでしょう。
 栽培方法についても、敷き藁の量をもっと増やしたほうがいいとか、施肥方法とか、いろんなアドバイスをいただきました。八峰村メンバーのMさんが、きちんとメモをとっていたはずなので、あとはMさんよろしく、です。
 ところで、当日は「もんだくる」(記憶が曖昧なので、もしかしたら違う言葉だったかもしれない)ことがひとしきり話題になりました。飯舘など東北地方で使われる方言だそうです。乾燥したゴンボッパの葉を手で揉んで、硬い筋の部分を取り除くときには、この言葉を使うそうです。作業のイメージが伝わってくるいい言葉ですね。かりに意味がわからなくても、何となくわかる。