松原湖高原の雨氷

 農作業をメインとしたブログなのに、またまた別件でごめんなさい。5月8日に行なわれた畑開きの様子は、たぶん別の人が書いてくれるでしょう(よろしく!)。
 というわけで今回は霧氷の話です。
 霧氷というのは空気中の水蒸気が急激に冷やされて樹木などに氷が付着する自然現象。有名な蔵王樹氷も霧氷の一種だそうです。どうでもいい話ですが、むかし橋幸夫(いまやナツメロ歌手)が「霧氷」という歌をうたっていました。ご存知の方は、わたしと同じ相当の年輩ですね。この霧氷が、八峰村もその一画にある松原湖高原で今年3月下旬に発生しました。
 自然の芸術として美しい姿を見せる霧氷ですが、今回はそんな悠長なことではすみませんでした。氷の重みで樹木が軒並み折れてしまったのです。
 わたしたちが八峰村の畑開きに訪れた5月上旬でも高原の森は無残な爪あとをさらしていました。太さ30センチ以上あるカラマツの大木でさえ、枝だけでなく幹までポッキリ折られている。安藤忠雄設計の高原美術館に植えられたシラカバは幹が裂けていました。別荘の屋根に落ちたままになっている大振りの枝もかなりの数。もしかしたら、屋根をぶち抜かれた別荘があったかもしれません。
 道路や電線は最優先で復旧されたようですが、倒木が片付けられたのは一部だけ。すでに手の入った別荘の敷地内には、木が山のように積まれていました。薪や木工材料として利用されるはずです。
 美しさとは裏腹の自然の猛威ですね。他のウェブサイトをのぞいてみたところ、地元お年寄りの「こんなの初めて」という言葉が紹介されていました。近年まれな自然現象だったということでしょう。この自然が、わたしたちの米づくり、野菜づくりにも影響するのでしょうね。もっとも、どう影響したか、農業ド素人のわたしには理解できないでしょうけれど……。(八木 記)