稲刈り2010-part2

 9/26に刈り取った稲はほんの一部だけ。あとはそのまま1週間残されたままでした。去年も同様ですが、表向きのイベントの裏で、大半の作業は地元の人たちの手で行なわれています。というわけで10/2午後、残りの稲刈りが行なわれました。
 ところが田んぼは前日までの雨で水浸し状態。実をいうと、残された稲は大型コンバインであっというまに刈り取り&脱穀をしてしまうものとばかり思っていました。ところが、実際にこの目で見たのは、手押し式の小型刈り取り機1台のみ。バインダーというのかな。家庭菜園で使うのがふさわしいような農機です。
 この刈り取り機、残念ながら今回は歯が立ちませんでした。ぬかるみにはまって身動きとれない状態に。仕方なく手刈りオンリーです。とはいえ慣れた人の手にかかると、手刈りでも早い、早い。昨年は数人で3反近い面積を、ほとんど手で刈り取ってしまったそうです。
 還暦を越えたわたしより明らかに年上の女性でも、こちらの倍近いスピードで稲を刈り取っていく。素人のなかでは、それなりに鎌使いに自信をもっていましたが(小学生のころは畑仕事をけっこう手伝っていた)、もう白旗をあげるしかありません。鎌さばき以上に、ぬかるみさばきには差がありました。切り株の上に足をのせると作業しやすいとアドバイスしてくれたのもその女性です。
 そんなベテランの手をもってしても今回は条件が悪すぎました。けっきょく後日再度ということで中断。もしかしたら信州デスティネーションキャンペーン八峰村体験ツアーのなかで稲刈りが行なわれるかもしれません。
 刈り取り中は、ひとりまたひとりとメンバーが増えていきました。人数が最大になったのは、すでに中止を決めたあとのお茶の時間です。皆さんがそれぞれ果物やお菓子を差し入れてくれる。そこで世間話に花が咲く。楽しいひととき、情報交換の場でもあります。八峰村酒米を使った「こうみさかり」の醸造元=黒澤酒造でも稲刈りイベントが行なわれていること、前回の記事で書いたキノコの話、誰それさんに酒を飲ますと怖い……。
 浅沼さんの話によると、今年の酒米づくりは堆肥をメインにして化学肥料は少量に抑えたとのこと。除草剤をほとんど使わなかったため、雑草が増えて取るのに苦労したそうです。まだ作業は残っていますが、地元の皆さんに感謝です。
※写真は作業終了後の団欒。後ろは八峰村水田。干してある稲に隠れて見えませんが、まだ3分の2ほどが刈り取らずに残されています。