八峰村ツアーpart9 翠玉白菜

 ツアー日帰りを決行した梅爺ことアルツ梅澤さんからレポートが届きました。1週間うんうんうなりながらケータイに打ち込んだ大作です。
 10月17日の日曜日、八峰村に行って来ました。9月25日の「稲刈り」前日から、4週末連続になってしまいました。「蕎麦の刈り取り」日帰り、「キノコ・イベント」(空振り、終了時刻後到着、あはは・・)翌朝帰宅、今回は「信州デスティネーション・キャンペーン」日帰り。
 八峰村にお客様がいらしゃいました。迎える側は、小海町役場の担当係長と新人係員、八峰村の畑と田んぼの農作業の指導の方々(八峰村農学校の校長先生、教頭先生、田んぼ先生たちと勝手に、密か思っています)。
 そして八峰村クマ村長。学生時代小海町に帰省するたびにぽっちゃりと太って、学校に戻って来ました。小海のお袋の味が、大好物だったんだ。「冬眠前の熊の様だ!」と友人が言いました。それが愛称の始まりで、仲間たちは、学校構内、池袋や新宿の人混みでこの愛称を、わざと大きな声で叫んで呼んで楽しんでいました。もう40年以上の前からの愛称です。今ならさしづめ「メタボ」かな? 最近は、最寄り駅へのバスをやめ、2つ先の駅まで、メタボ対策の運動で、ママチャリ自転車移動に限定しているはずです。「クマ」と愛称を付けた、友人がママチャリを一生懸命こいでいるのを見たら、「ボリショイ・サーカスの熊」と、言うかな?
 私は、先月上旬、会社の特定健康指導カウンセラーに、メタボ対策指導を受けました。3ヶ月で、3kgの減量のきつい指導を受けました。頑張ろうね、メタボ君仲間たち!!
 話をキャンペーンに戻します。松原湖高原の高原野菜畑に直行しました。高原野菜の専業農家の畑です。そこで、皆さんに合流しました。畑は白菜収穫の最盛期、一家総出でも人手足りず!青年3名の助っ人を得て収穫作業。そのうち2人は、今マスコミで騒いでいる中国人民共和国から、はるばる遠く離れた故郷から助っ人に来ています。つまり中国人民共和国からの派遣農業研修生です。マスコミの皆さん、あまり沖縄県の島の事で騒がないで下さいね。
 田畑で働く助っ人達が派遣切り荷センターに納める時間に追われている忙しい作業の手を止めて、畑の主人が、作柄、出荷方法、出荷経路等教えて下さいました。夏の高温(例年の+3度)と雨不足で、収穫量は3割減。野菜市場では高値ですが、市場の競りを通さない相対取引(契約栽培、kg単価)が増えていて、作物収量の減少は、近年農家にとっては結果、収入減になる現状ですと。
 白菜収穫用の包丁を借りて、白菜収穫体験をさせてもらいました。出荷対象外の白菜が畝に残っていました。出荷段ボール箱にうまく納まらない小さな白菜です。この葉をむしって、数人で試食しました。田んぼ先生が、この食べっぷりを、「昔、台北の国立故宮博物院で見た、白菜に止まって食べているバッタみたいだ」と感想を述べました。
 博物院の展示品は、宝石の翡翠の彫刻で、大きな翡翠一つを彫り上げた見事な芸術作品でした。「中国皇帝への献上品。皇帝から派遣された代官が、納税品を横取りしている事を皇帝にチクル!たれ込み用の芸術作品です」と旧植民地時代の師範学校卒業の元台北小学校校長先生が教えて下さいました。白菜を食べるバッタ、それが一つの翡翠を鏨で彫り上げられていました。作品名は「翠玉白菜」。今日、インターネット・ブラウザで作品名を再度確認しました。畑でバッタのまね事を体験した次第です。
 今回、日曜日の日帰り弾丸ツアー往復約400km。朝6時半に練馬を出て、夜9時に帰宅。練馬大泉から、関越道、上信越道、佐久で高速を降り、佐久甲州往還道で、小海町へ。