早春の森の恵み


 東京近郊ではソメイヨシノや菜の花が満開。今回の小海行きで通った上信越道沿いはコブシの白い花がやはり満開でした。春本番です。でも小海はあとちょっとかな。松原湖高原では、まだ雪が日陰に残っています。
 そんな松原湖高原で白樺樹液採取を敢行しました。白樺が地中の養分を活発に吸いはじめる、この時期ならではの森の恵みです。白樺からみれば略奪ですが。
 1年前の雨氷で枝の折れた木の幹にノコギリで切れ目を入れ、その溝に紐を巻きつけて樹液がこぼれ落ちるのを気長に待つ。手元にある道具を使っただけの、思いつき&その場しのぎの採取法。はたしてよかったのかどうか。白樺に過剰なダメージを与えたのではないか。無知ゆえの暴走が心配ではあります。
 ときおり落ちてくる雨粒を避けながら、500ccあまりの樹液を採取できました。ほんのり甘かった生樹液。焼酎の割り水としても、けっこういけました。樹液でコーヒーや茶を淹れている喫茶店などもあるそうですね。市販されている樹液はカップ1杯分で200円くらいかな。まあ手間を考えれば妥当な値段なのかも。美容液として考えればメチャ安です。
 マグロのトロとか霜降り和牛などとは違う贅沢を味わった早春八ヶ岳山麓の一日でした。