カワニナの棲む流れ

 先週末、小海に滞在したおり、あるお宅に立ち寄りました。写真は、そのお宅の庭先を流れる用水路です。野菜や衣類の洗い場として使っていた時代もあったとか。片側だけが石積み。反対側は溝を掘っただけの状態。あえてコンクリート打ちにはしなかったそうです。そんな小さな水路に、カワニナが棲みついていました。
 カワニナ。そう、ホタルの幼虫の餌になる淡水性巻貝ですね。写真のカワニナは長さ3cm、直径1cmほどの大きさ。子供のころはホタルなんて珍しくもなかったのに、カワニナを知ったのは大人になってからのような気もします。もしかしたら実際に見たのは今回が初めてかも。ちなみにカワニナは水がきれいすぎても棲息できないとか。その意味では里山とよばれる環境が適しているのかもしれません。
 夏になると、この水路ではホタルの涼しげな光の舞いが見られます。ただし個人のお宅なので場所は公開できません。季節になると、民宿などの泊まり客が宿の案内で見物にきたりするそうですよ。