小海で暮らす① 菊原理紗さん:名古屋から小海へ

 「小海で暮らす」シリーズ、今日から始めます。小海に住んでいる人、移住してきた人から話をうかがい、よそゆきではない、素顔の小海生活をお伝えできたらいいかな、と。現地に行かないと記事が書けないので、更新は成り行きまかせになりそう。よろしくおつきあいください。

 今回は菊原理紗さん。農林産物直売所木花を、ご主人の千寛さんとともに切り盛りしています。1年前に八峰村のブログを立ち上げるとき参考にさせていだいたのが理紗さんのブログ「ぼっかのヨメ日記」でした。まずは先輩ブログに感謝! 最近は更新されていないのがちょっと残念です。もしかしたら木花のHPに発展的統合されたのかな。
 店を訪ねたのは、今年度オープンしたばかりの4月9日でした。現在は山野草がメイン。なかには、千寛さんのお父さんが中心となって育てた苗も。きれいな花を咲かせた鉢もたくさん並べられていました。地元産野菜が並ぶのは5月ころからでしょうか。
 名古屋出身の理紗さんは、そこでベンチャー関連の仕事に就いていました。初めて小海にきたのは2年前。「緑のふるさと協力隊」の一員としてでした。この協力隊は地球緑化センターというNPOが運営する農山村向けのボランティア活動です。一定期間の研修を受けたあと、全国の自治体に派遣され、1年間仕事する。小海町も受け入れ先のひとつになっています。通常毎年1人かな。
 「研修のあと、派遣先を選びます。小海は知らない町。でも、案内のなかに有機農業という項目があったことが決め手になりました。有機農業や田舎暮らしに興味をもったのは、ワーキングホリデーでオーストラリアに留学してからです。来る前はもっと田舎だと思っていたんですが、意外と大きな町なのでビックリしましたね」
 隊員には住居と光熱費、それから車も町側から提供されます。ほかに生活費として1ヶ月5万円。仕事は広範囲に及びます。農家の手伝い、小海ゆうきちゃん倶楽部の店番、八峰の湯での接客、授産施設や老人施設での仕事、役場での事務……。ほかにも消防団御柱祭の主役のひとつかも)の活動とか、小海ブランドづくりとか。


 千寛さんとは、木花の手伝いに行って知り合ったとか。そして昨年結婚。信頼できる人がそばにいる場所。そこが住んで暮らしていくには一番いい場所なのでしょうね。小海にきた先輩隊員のなかには、派遣期間が終わったあとも北相木だか南相木に住んでいる方がいるそうです。
 ところで理紗さん、庭先で無耕起&無肥料の自然農法をやってるんですよね。今度お会いしたら、その話もぜひききたいものです。それから木花の内輪話もブログなどで発信してほしいですね。たとえば品揃えに対するこだわりとか苦労とか、苗づくりの話とか、お客さんとの交流とか。
 最後に、木花で売っていたお焼き(たしか有機素材製)、とってもおいしかったです。ありがとうございました。