のじょ女さんからのお便り(八峰村ツアーpart6)

今回、ツアー参加2回目の、のじょ女です。
初めて、記事書かせていただきます。

★小海に実りの秋がやってきた! 
 小海に来るのは、1年ぶりです。どこまでも高く青く澄んだ空、去年の収穫祭を思い出しました。私は、この小海の空が好きです。八峰村の畑から遠くを見渡すと、どこまでもすがすがしい気持ちになります。
 この日収穫したのは、じゃがいも・さつまいも・長ねぎ・かぼちゃ・ソバの実など。白っぽいかぼちゃは、まだ未熟なのかな…と思ったのですが、こういう種類なのだそう。なんていう名前か、確認しそこねました(誰か分かる方、教えてください)。
 手土産には、よく見る濃い緑色のかぼちゃをいただきました。炒め物、鍋物、お味噌汁、ふかしてバターをつけてなど、いろいろな調理でいただきました。ほくほくで甘くて、おいしかったです。
 長ねぎは、ざくざく切ってお鍋に。こちらも、香りがよく、おいしくてあっという間に食べきってしまったので、もう2〜3束、引っこ抜いてくるべきでした。

★とれたての白菜を畑でいただく
 この日感激したのは、とれたての白菜の味。農家の方が、収穫したばかりの白菜を縦半分に切って、その場で食べさせてくださいました。中央の黄色い部分は、やわらかくて、甘みがあって、みずみずしく、なんにもつけなくてもすごくおいしい。
 白菜の収穫は、去年に続き、2回目の経験ですが、やはり、なたづかいが、難しい。なかなか上手に、スパッと根元を切れませんでした。


★のどかな田園風景の中、ひと汗かきました
 ツアー2日目も、素晴らしい秋晴れとなりました。この日は酒米の収穫です。稲刈りは、初体験! 
 刈り取りのコツを披露してくださった浅沼さんは、リズミカルに、ざっくざっくと、「1束1かき」のペースで美しく 刈り取っていきます。
「よおし、私も…」とかまをふってみたところ…これが、ぜんぜん、うまくいかない。1束刈り取るのに、3、4回はかまの刃を押し当てるような感じです。ついつい力を込めてしまい、始めて10分くらいでぜいぜい言う始末。
 農家の方の苦労が、身に沁みました。

 稲刈りの最中、田んぼの向こうを走る小海線を、この週末運行のトロッコ風の列車「風っこ八ヶ岳高原号」が、ゆっくりと通り過ぎて行きました。
トロッコ列車が通るぞ〜」
 梅さんの呼びかけに、皆は手を休め、真っ赤なディーゼル機関車に 大きく手を振りました。車窓からのどかな風景を楽しませてくれる小海線を、遠くから眺めるのは初めてのこと。
 山のふもとを悠然とすぎて行く小海線が、とても愛おしく見えました。高原列車がある風景というのも、小海町の魅力ですね。

 刈り取った稲をわらのひもで束ねて、大きな1束をつくります。それを、二股にして棒に乗せます。スキマがあるとバランスが悪くて束が落ちてしまうので、ぎゅぎゅっときつめに稲の束を敷き詰めていきます。こうして稲を乾燥させるのだそうです。
「せっかく乾いたのに、もし雨が降ったらどうするのかしら?」
 …そしたら、またそのままにして乾かすのだそうです。まさかいちいち、シートをかぶせるわけにもいかないですものね。

 刈り取り中の田んぼには、そこら中に、イナゴ、イナゴ、イナゴ! そして、アマガエル、イボガエル、トノサマガエルがぴょんぴょん 跳ねる!
 子どもたちは、クーラーボックスにカエルとイナゴをたっぷり収穫 していました。

★お餅つきは「音」が楽しい!
 今回のツアーの楽しみのひとつ、餅つき! 子どもたちが持つと、杵がずいぶんと大きく見えます。よいしょ(ぺったん)、よいしょ(ぺったん)……
 たまに、かわいたキレのいい音が出ると、見ている人たちから「おお!」「今のいいね!」の声がかかります。
 小学生の女の子が上手に振り落としたときに、「いいとこに嫁に行けるぞ!」なんて声もありました。
 豪快に杵を振り落とす様もさることながら、上手につける人は、杵が落ちたときの音がいいです。べちょっとした頼りない音には「ほらほら、餅に負けてるよ!」なんて声が上がったりして。

★手作り料理がずらり並んだ昼食会
 昼食の席では、みんなでついたお餅の他、畑で収穫したお野菜、地元でなじみのある食材を使ったお料理が、ところ狭しと並びます。
 中央は、フナの佃煮。甘しょっぱくて、お酒のあてにぴったり。「こうみざかり」も進みました。
※八木より質問! フナの甘露煮(佃煮)、もしかしたらMさんの田んぼで養育したものですか? 調理したのはMさんの奥さん?
 左から、ゆで落花生、セロリの浅漬け、ポテトサラダ、白菜の浅漬け。落花生は、塩ゆでしたシンプルな味だけれど、つまみ始めると止まらなくなるおいしさ。去年の収穫祭では豊作だったので、ずいぶん持ち帰りました。今年はあまり育たなかったみたいで、自分たちで収穫できなくてちょっと残念。
 こちらはハクレイダケ。昼食会では、天ぷらでいただきましたが、エリンギみたいな食感で、おいしかったです。家では、鍋に入れたり、バター醤油炒めにしました。炒めたほうが香りが立って、おいしく感じました。
 みんなでついたお餅は、あんこ、きなこ、えごま、大根おろし、の4種類。どれもおいしいけれど、香ばしさがたまらない「えごまのお餅」がいちばん気に入りました。
つきたてをつまみ食いするのが、最高!
 おはぎの手前のお皿に載っている黄色い食べ物は、花オクラ。これも、今回のツアーで初めて食べたものです。甘酢漬けで、とてもおいしい。何しろ、鮮やかな黄色が美しいです。
 これは、藍の花。このピンクの花から藍色がとれるなんて、すごく不思議です。四反田さん(八峰村のメンバーのおひとり)が開催している草木染教室にも、いつか参加してみたいです。








 今年のツアーでは、去年一緒に畑仕事をした方々、そして、地元の 方々との「再会」があり、それが何よりも、嬉しかったです。
 こうして一緒に過ごす時間が増えると、同志のような気分になります。
 小海町という共通項が、お互いの距離を縮めてくれる感じがします。
 来年の収穫祭が、すでに楽しみです!