小海の寺

 八峰村メンバーの練梅さんからメールがありました。以下その全文。

 小海町の地名の由来の説明で、貞観の時代に八ヶ岳連峰の天狗岳の水蒸気爆発により、千曲川にせき止め湖が出来たと、前にブログに書いていましたね。そのせき止めダムが決壊した日は、8月1日だそうです。役場のSさんが、佐久地方では、8月1日に墓参りする習慣があると、稲刈り後の昼食会の席で話してくれました。毎年この日に有給休暇を取得する人がいるそうです。その日が、大海か、小海の決壊かは、聞きそびれました。
 小海町から中込までの旧佐久甲州往還街道筋に寺院を見かけませんでしたね。千曲川から少し離れた山際の支流「抜井川」沿いの集落では寺や神社を見ました。田畑の片隅に一族の墓があるのは、よく見かけました。小海役場の向かい側の薬局にニコレットを買いに行ったとき店の裏側の駐車場の奥にまとまった墓地を見ました。
 その駐車場で、「こうみざかり」のラベルをデザインしたIさんに会いました。Iさん(八峰村地元メンバーのひとり)はNPOじろ倶楽部の炭焼き活動後の釜(お菓子の森にある)の余熱で焼いたピッツァは絶品だったといってました。

 以上、練梅さんのメールを読んでいて、ふと気がつきました。そういえば小海でお寺を見たこと一度もない。神社は松原諏方神社をはじめ、いくつもあります。でもお寺がないって本当なのか。単にこれまで目にとまらなかっただけではないのか。
 調べてみると、小海町内にふたつだけ見つかりました。松原湖畔にある神光寺と小海本村にある松源寺。ほかにもあるのかもしれませんが……。練梅さんも書いていたとおり、この2寺は千曲川沿い=旧佐久甲州往還からはちょっと離れた場所にあります。逆に街道筋の小海市街にはお寺がひとつもない(たぶん)。このことと、平安時代に起きたといわれている自然ダム決壊と何か関係があるのでしょうか。練梅さん、調べてみてくれませんか。
 考えてみると不思議です。古くから小海に住んでいる人でも、どこかの寺の檀家にはなっていないのか。葬式のときはどうするのか。あるいは遠方の寺の檀家なのか。何度となく小海に行っていながら盲点になっていました。今度小海に行ったとき、地元の方にうかがってみようと思います。