野沢菜とカラマツ

 信州特産・野沢菜。もちろん小海でも栽培されています。収穫時期はすでに終盤といったところでしょうか。高さ70cmほどもある大きな株が何本も束ねられて店頭に並ぶ光景は産地ならでは。そもそも東京周辺で生鮮野沢菜が売られているのは見たことがありません。
 この野沢菜、一番おいしいのは周囲のカラマツが葉を落とすころだとか。霜にあたったほうがおいしいのかもしれませんね。ところが実際には、もっと早い時期に収穫されることが多いそうです。
 どうして? 野沢菜にまとわりついたカラマツの落ち葉を取り除くのに手間がかかる。このめんどくささが敬遠されているようです。おいしさより手軽さ優先。効率重視の食品工場ならとにかく、家庭では手間をかけるのも楽しみのひとつでは。
 ところで今年の八峰村行事予定では野沢菜漬け体験が組まれていました。中止になったのでしょうか。だとしたら残念です。もう時期的に無理なのかな。八峰村の地元メンバーのなかには、野沢菜漬けのベテランもいらっしゃるとききました。その方から漬け方をご教授いただけれは、うれしいのですが。今年が無理なら来年でも、ぜひ。
※写真は小海市街の小さな畑で栽培されていた野沢菜、11/12撮影。