飯舘凍み餅づくり in 小海

 1/31〜2/3、予定どおり飯舘の皆さんが小海にいらっしゃいました。まずは凍み餅づくりの様子を報告します。ただ、1/31に行なわれた餅つきには参加できませんでした。当日の写真は小海町ホームページに載っていますので、ご覧になってください。2/1配信の信毎WEBでも記事になっています。


上の写真は飯舘からいらした菅野栄子さん、菅野芳子さん、細杉今朝代さん、渡辺とみ子さん。その下の写真は小海の皆さんも一緒に。いずれも2/1凍み餅を吊るした松原湖高原の一画にて。
前日1/31、ついた餅を雨樋に入れて成型。一晩おいた餅を包丁で1cmほどの厚さで切っていく。通常は2晩くらい休ませるそうです。一晩だけだったので、まだ柔らかくてちょっと切りづらかったですね。角切りした福島圏産凍み餅を以前食べたことがあります。なぜ飯舘の凍み餅は四角ではなく半円形なのか。四角だと乾燥させたときにに角が欠け落ちてしまうからだそうです。雨樋を使うのはそのためだったんですね。納得!
切った餅を稲わらで編んでいく。わらは2本ずつを根元を結んで繋ぎ合わせたものを使用。結び目のところに凍み餅をセットして、順次7個まで編んで行きます。最後は、わらを綱に撚り合わせて固定。これを2組繋ぎ合わせれば吊るし用凍み餅のできあがりです。飯舘の皆さんに教わりながら一連の作業を続けました。これがけっこうむずかしい。わらの長さがそろわないものがあったり、編んでる途中で餅がこぼれおちたり。そのつど飯舘の皆さんにフォローしていただきました。
凍結させるために吊るした凍み餅。水に浸したものを吊るすのですが、水がひたたり落ちる間もなく氷柱となって凍っていく。餅本体もすぐにカチンカチン。このときの気温は氷点下10度以下だったでしょうか。ちなみに翌日未明、近くの野辺山では氷点下26度を記録したとテレビの天気情報で言ってました。でも、凍み餅づくりにはもってこいの環境だったと思います。「きらきら星の下がいちばんいいんだ〜!」。菅野栄子さんの言葉が印象的でした。もちろん当日夜は満天の星。翌朝、凍りついた餅を取り込んで容器に入れ、毛布でくるんで解けないように2昼夜保存。2/4には軒下に吊るしました。50日ほど乾燥させれば凍み餅の完成となります。

写真左は凍み餅料理の定番、甘辛しょうゆを絡めたもの。右は飯舘キムチとチーズをトッピングして焼いたもの。こちらは小海の皆さんのアイデア料理でしょうか。いずれも2/1作業の休憩時間にいただきました。主材料の凍み餅は、昨年のものを使ったのか、それとも今回の乾燥前のものか未確認です。すいません。
 最後に訂正があります。凍み餅に練り込むゴンボッパを、これまで山ゴボウの葉と併記してきました。今回、飯舘の皆さんにうかがったところ、正確には山ゴボウではなく、山ゴボウに似たオヤマボクチという植物とのこと。飯舘では被災前まで、山で採取したオヤマボクチを栽培していたそうです。
 今回の凍み餅づくりでは、小海にもオヤマボクチが自生しているかどうか、ひとしきり話題になりました。たぶんあるはずですが、まだ確認はとれていません。詳しい方がいらっしゃいましたら教えてください。小海と同じ長野県の飯山市の有名な富倉そばは、つなぎにオヤマボクチを使っています。