飯舘村避難区域再編

 凍み餅づくりを通しておつきあいが始まった福島県飯舘村八峰村。これまで何度も書きましたが、飯舘村原発被災による「計画的避難区域」に指定されていました。要は全村避難。それが今日から3つの区域に再編成されました。以下、福島民報の記事より抜粋。

 村内20行政区のうち、村西部の二枚橋須萱など4行政区が避難指示解除準備区域になる。宿泊しなければ製造業や小売業を再開でき、営農も認められている。ただ、農地が除染されておらず、営農再開の見通しは立っていない。
 村中央部など15行政区は居住制限区域となる。避難指示解除準備区域と比べて許可される活動は制限されるが、公共工事や製造業の操業、金融機関の再開が認められる。両区域は誰でも通行することができる。
 村南部の長泥行政区の多くは年間放射線量が50ミリシーベルト超となるため、5年間は戻ることが難しい帰還困難区域に移行する。境界の6カ所に立ち入りを規制する柵(バリケード)を設ける。うち4カ所は開閉式で、一時帰宅する長泥行政区の住民をはじめ、警察、消防などは開錠し通過でき、住民による防犯パトロールもこれまで通り行われる。15日は399号国道沿いなど3カ所で柵の取り付け工事が行われた。運用は17日午前零時から。
 飯舘村は昨年4月11日に年間の積算放射線量が20ミリシーベルトに達する恐れのある計画的避難区域に設定された。同年5月15日から住民約6500人(当時)の避難が始まり、同年6月中旬に完了。住民は福島、伊達両市などで避難生活を送っている。

 昨日は東京で、主催者発表17万人(警察発表はその約半分、この食い違いはある意味なつかしい)の反(あるいは脱)原発集会が開かれました。各種世論調査などでは原発全廃が多数派を占めているようですね。
 危険が見えない、感じ取れない、だから経験則も役立たない。原子力ひいては放射能はその最たるものです。今回の避難区域再編も、基本的には機械センサーが感知しただけの人には見えない放射線量の数値に基いたものだと思います。ブラックボックスが人の運命を決めてしまう。ブラックボックスを操るのは専門家といわれる人たち。でも、彼等がきちんと操れているかどうかさえ疑わしい。