気の遠くなる作物選別

 今回の小海行き、第一目的は刈り取った作物の選別でした。イクサ、鞍掛豆、花豆。いずれもサヤなどから種を取り出す作業です。
 作業は花豆から始めました。いちばん簡単だったからです。大粒の豆をサヤから取り出すだけ。それでも苗5〜6本分の豆を取り出すのに30分以上かかったでしょうか。収穫量は2〜3kg。この量が豊作なのか不作なのかわかりません。でも自分の植えた苗が収獲までこぎつけたことは、とにかくうれしいですね(ほったらかしにしただけですが)。
 次の作業は鞍掛豆。2ヶ月前、まだ畑に植わっていたとき、サヤを開けてみると実は緑一色で枝豆まんま。この豆特有の黒い模様はまだついていなかった。ほんとに鞍掛豆になってくれるんだろうか。育て方、失敗したんだろか。しかも、その後に枝豆として食べる時期を逸してしまいまったのが悔やまれます(来年こそ!)。でも知人の手を借りて引っこ抜いた(できれば根を残して刈り取ってほしかった)ときには、しっかりと黒と緑の鞍掛豆になっていました。ほっ!
 枝についたサヤを手でもぎとっていく。資材置き場の床に座り込んで、延々とつづく単純作業。そのうち、腰が痛くなり、手足が冷えてくる。一緒に作業する仲間がいればまだしも、ひとりだけでは気も滅入ってきます。
 収穫量の半分もぎとったところで気分転換にイクサに手をつけました。こちらはもっと難敵です。刈り取るときは、イクサの種がボロボロと大量に零れ落ちたのに、今回はポツリポツリとしか落ちてこない。気のせいかもしれませんが。
 けっきょくイクサは、ちょぴっと実のついた部分をもぎとっただけで作業中断。シートに零れ落ちた実を拾い集めて畑をあとにしました。殻と実を選り分ける作業はさらに難儀となりそうです。一昨年だったか、ソバを刈り取ったあと食べるまでこぎつけたときのことを思い出しました。
 今回の作業を考えると、店で売ってる豆類やイクサがどんなに値段が安いか思い知らされた感じです。自分の手作業を時給1000円として計算すると、通常店頭相場の何倍もの価格にしないと赤字になるでしょうね。