花豆の甘納豆

 先日つくったスープもどきが花豆料理初体験。こんどは甘納豆に挑戦してみました。花豆の甘納豆、軽井沢土産として有名ですね。周辺の群馬県でも直売所などで市販されています。とはいえ作り方がそもそもわからない。そこでまずはググってレシピ検索。
 やはり作り方はいろいろでした。砂糖の種類もバラエティいろいろ。仕上げも濡れ甘納豆から半乾燥させたものまで。基本的な違いは砂糖で煮るかシロップに漬けるだけかにあるようです。いずれにしてもポイントは砂糖を豆の奥までしみこませられるかどうか。
 今回は本格派っぽい砂糖煮しない方式を選びました。何回もゆでこぼしして柔らかくなった豆に、まずは上白糖をまぶす(通常は豆と同量くらいの砂糖を使うそうです)。すると豆の水分を吸い取ってシロップになる。次にこのシロップを煮詰めます。熱を加えすぎると飴になってしまうのでIHの保温機能を使ってみました。ところが、これでも高温すぎたらしい。意に反して飴に近くなってきたので、すぐに火を止め水を足す。失敗!(湯煎すると失敗が少ないそうです)。
 あとはやけくそ半分で、豆をシロップに戻して1日放置しました。それを恐る恐る口に入れてみると、うまい! 甘みがしっかり豆にしみこんでいる。ただし、甘納豆というより甘露煮かな。味見のつもりが止まらなくなり、日本酒の肴にして食べきってしまいました(ときには羊羹などもつまみにしてしまう邪道なわたしです)。
 今回つかった砂糖は150gほど。ふだんの生活では1ヶ月くらいかけて消費する量です(ちなみに甘い清涼飲料や菓子はめったに食しません)。これだけ大量の砂糖を、ほぼ1日でとってしまったことになりますね。過剰摂取もいいところ。
 砂糖の甘さに対抗できる人は少ない。「甘い」と「うまい」は同義語といってもいいほどです。これはたぶん、糖分が身体のエネルギー源となっているからでしょう。身体が欲しているからでしょう。甘さがくどいと感じるときは、きっとエネルギーの過剰摂取状態になっているからです。過剰は不足よりヤバいことが多い。不足には対処できても過剰に対処するのは、かえってむずかしい。メタボに限らず、現代のエネルギー過剰投入社会もきっとヤバい。
 ちょっと話が脱線してしまいました。そう、甘納豆でしたね。花豆の甘納豆、おりをみて再チャレンジします。表面に滲み出た砂糖のシャリっとした感覚(半乾燥させてからグラニュー糖をまぶすだけ?)、中はしっとり。理想の花豆甘納豆への道は遠そうです。