今シーズン最後の凍み餅仕込み1日目

 2/15(金)〜16(土)、今シーズン最後の凍み餅づくりが予定どおりおこなわれました。まずは1日目の様子から報告します。
 当日は飯舘村の皆さん4人が昼前に小海に。雪降るなかでの到着となりました。まちの駅加工所で作業が始まった午後1時ころ、雪は本降り状態に。数時間で30cmほどの積雪となりました。気温は1日中氷点下5度前後。
 今シーズンの凍み餅づくりでは、2種類のゴンボッパが使われています。ひとつは小海で栽培した葉(小海自生種と飯山栽培種)と山形県から取り寄せた葉の混合、もうひとつは福島県葛尾村産。これらゴンボッパにくわえ、前回と今回はヨモギ(茹でたあと冷凍保存したもの)を練りこんだ小海独自の凍み餅も製造しています。
 今回使った材料は、うるち粉(酒米「ひとごこち」の削りかす)&餅米粉各10.5kg。重層を入れて茹でたゴンボッパ6kg、冷凍茹でヨモギ1kg。ゴンボッパ餅6回分、ヨモギ餅1回分。餅つき1回分の量は粳&モチ各1.5kg、ゴンボッパまたはヨモギ1kgというレシピになります。

1日目の凍み餅づくりに参加してくださった皆さんで記念写真。シャッターは取材にいらしたテレビ局の方が押してくれました。
 練り込み作業。茹でたゴンボッパを米の粉に混ぜ込んでいく。凍み餅づくりの工程のながで、じつはこの練り込みがいちばん手間がかかります。なかなか満遍なく混じってくれない。1回分をひとりで作業すると、20分以上かかるのではないでしょうか。乾燥した米の粉を、わずかな水分でまとめあげていく。たぶん蕎麦を打つのより大変だと思います。
 捏ね上げた生地は蒸したあと餅つき機に。捏ねや蒸しの段階ではまだ残っていたゴンボッパの小さな塊りが、搗くことによって米としっかりなじみます。今回は赤ちゃんを背負った若いお母さんが餅つきを見守ってくれました。
 搗きあがった餅を機械から取り出し、粳粉を振ってまとめたあと、庖丁で半分に切る。この半分が長さ90cmの雨樋に入れて成型する1回分。成型するさい、しっかり押さないと、餅の内部に空洞ができてしまう。これまでつくった凍み餅でも、けっこう空洞ができてしまいました。味に問題はないでしょうが。
 成型してしばらくしてから樋から取り出した餅。緑が濃いものはヨモギを練り込んだものです。ゴンボッパ入りは葛尾村産のほうがいくぶん褐色が強く出ているようです(でも写真では区別できませんね)。







 以上の工程で1日目は終了。作業後、飯舘の皆さんを囲んで交歓会が開かれました。イクサ(一般名エゴマ、福島ではジュウネン)やイワタケを包んだ饅頭など、小海のお母さん方手作りのお茶受けがふるまわれました。