今シーズン最後の凍み餅仕込み2日目

 凍み餅づくり2日目の作業は朝9時ころから始まりました。場所は同じく、まちの駅加工所。
 まずは庖丁でカット。厚さは1cmほどです。多少のばらつきはご愛嬌でしょう。今回は約500個の切り餅ができました。
 カットした餅を稲藁で編んでいきます。昨シーズンは本家飯舘にならって7個1セットでしたが、今シーズンは6個主体になりました。小海産の藁は、品種の違いなのか飯舘産より短かめだったからだそうです。藁の結びや縄よりは、慣れないとなかなかうまくいかず、餅が藁からズリ抜けてしまう。けっこううまくできたと思っても、しばらくすると餅が乾燥して縮まり抜け落ちてしまうこともある。むずかしいですね。
 編み上げた餅は、松原湖高原の山小屋に搬送。いちど水に浸してから竿に吊るして凍らせます。この日も気温は氷点下5度くらい。雫はすぐに氷柱状になりました。
 前回までは屋外に吊るしていましたが、今回は降雪の心配があったため、軒下に。翌日からは軒下で乾燥させる手筈だったので一手間省けた感じですね。この作業中も、餅がいくつか藁から抜け落ちて、編み直ししました。

 吊るし作業を行なった山小屋周辺は、こんな雪の中。標高約1300m、まちの駅のある小海市街地より400mほど高い。凍み餅のフリーズドライ工程には最適の環境です。翌日早朝には、氷点下15度近くまで下がりました。写真右は吊るし翌日に撮ったもの。もちろんカチンカチンに凍り付いています。あと40〜50日ほどかけて水分を抜いていけば凍み餅の完成となります。