飲み初め&食い初め

 お彼岸3連休中、久々昨秋以来5ヶ月ぶりの小海訪問がかないました。もちろんお目当ては、蔵出しされたばかりの「こうみざかり」と、計3回の仕込みを行なった凍み餅。どちらも仕込みには一度も参加できず、できあがったものだけを頂戴するという卑しい魂胆のなせるところではあります。製造に関わった皆さん、ありがとうございました。
 21日金曜は村長の車に同乗させてもらって会員配布用の「こうみざかり」を蔵元から引き取り(わたしは金魚の糞よろしく、ただついていっただけです)。一般販売用に較べれば多少安い会員価格とはいえ、1升ビン4合ビン合わせて20万円近い本数になります。
 翌22日は村長宅に数人が集まって、ささやかな新酒の宴を開きました。今年のこうみざかりは、たぶん昨年と同じ酵母を使ったのだと思います。芳醇でありながら爽快感のある日本酒になりました。前日に同じ蔵元で購入した人気ブランド「まるト(生もとづくり純米酒)」と飲み較べてみましたが、個人的な好みでは、こうみざかりのほうがはるかにおいしい(ちなみに値段は「まるト」のほうがちょっと安い)。
 肴のメインは凍み餅にしました。ひとつは凍み天風の一品。水で戻した凍み餅に衣をつけて焼き、大根おろしと貝割れ菜をトッピングしたものです。衣は小麦粉がなかったのでソバ粉で代用しました。このソバ粉と溶き卵を混ぜて凍み餅にまぶす。味付けは小海町直売所などで売っているトウガラシ系のタレで間に合わせました。もちろんポン酢でもいいはずです。
 もう一品は油揚げのなかに凍み餅を入れた鍋。和風鍋の材料が手元になく、キャベツ・タマネギ・ニンジン・セロリ・ベーコンなどの入ったポトフ風になってしまいました。スープが油揚げのために奇妙な味になり、まあ失敗作でしょう。皆さんには無理やり食べていただいた感じ。ちゃんとした和風鍋なら、凍み餅入り油揚げもいけるんじゃないかな。
 おまけは黒澤酒造製の白ウリ粕漬けのみじん切りで和えた千切りジャガイモ。そのまま粕漬けを食べるとちょっと塩辛いので、湯通しジャガイモで味を薄めた思いつきの一品です。余談ではありますが、黒澤製粕漬けは粕がたっぷりで、この粕(ウリを食べたあとの残りかす)だけをちびりちびり舐めていれば、それだけでいくらでも酒が進みますよ。
 すいません。出勤時刻になってしまったので、写真や続きは後日。