花豆と花豆パイ

 5/23、梅爺さんのメールに「花豆パイ」が出てきていましたね。文字どおり花豆を使ったパイ、お菓子です。
 この花豆、インゲンの仲間で別名「紅花インゲン」。日本での主な産地は長野県と北海道だとか。つまり高冷地で育つ植物です。そういえば昨年夏、八峰村の脇の畑でも花豆が栽培されているのを目にしました。高さ2メートルほどのアーチ状支柱にツルをからませる。真っ赤な花が印象に残っています。豆は白と黒っぽい色のマーブル状。
 花豆は八ヶ岳山麓の特産品といってもいいのかな。八峰村の畑から歩いて10分ほどのところにある小海町高原美術館のなかにあるレストランの名称も「花豆」でした。このレストランのメニュー「信州牛の赤ワイン煮」には、たしか花豆が入っていたはずです(食べたことないけど)。清里などでは花豆ソフトクリームが売られているそうですね。
 小海町では、まちおこしの一環として「花豆パイ」をつくりだしました。栗で有名な同じ長野県小布施町のように、「花豆のまち小海」あるいは「パイのまち小海」を目指した夢多き計画が今も進行中のようです。
 わたしが初め花豆パイを食べたのは、昨年の八峰村稲刈りのとき。とてもおいしかったので、どこで手に入るのか町役場の方に聞いたところ、町内のパイ専門店を紹介してくれました。小海駅近くにある「敷島屋」という店です。稲刈りのあと、さっそく仲間と一緒に訪ねてみましたが、残念ながら売り切れでした。今回、田植えに参加した皆さんは、また花豆パイが食べられたのですね。うらやましい。
 花豆パイは、新バージョン(たとえばモンブラン風とか)の開発も進められてようですね。田植えのとき、いただいたのは去年とは別の種類だったのでしょうか。(八木 記)