親沢の人形三番叟

 小海町に親沢という集落があります。千曲川の東側(松原湖高原の対岸)、標高1000mあまり、戸数はたしか80ほど。以前紹介した新津養蜂園のある場所です。
 この親沢には、「人形三番叟」が江戸時代から伝えられています。小海を代表する民俗芸能ですね。今回の小海滞在中、たまたま佐久のFM放送を聴いていたら、松原湖畔の観光案内所内にあるギャラリーで親沢三番叟の展示会が開催中とのこと。さっそく行ってみました。
 館内には上演時の写真や人形の衣装などを展示。稽古の様子を撮ったDVDも見ることができました。この伝統芸能を担っているのは、もちろん親沢の男たち。弟子→親方→「おじっつぁ」を各7年ずつ、計21年にわたって務めるそうです。もっとも近年は人手不足で他の地域から参加している人もいるとか。
 親沢三番叟は毎年4月の第1日曜日、諏訪神社(親沢明神)の舞台で上演されます。親沢の隣の集落、川平の鹿舞も同日同神社で上演。今年はぜひ実物を見てみたいですね。なお、観光案内所での展示は2/27まで。親沢三番叟の人形は町役場ロビーにも常設展示されていますよ。