ぴんころ地蔵と長寿県長野

 2/17お昼過ぎ、たまたまテレビを見ていたらNHK「ふるさと一番」で長野県の佐久市にある「ぴんころ地蔵」から中継していました。
 ぴんぴん生きて、ころっと死ぬ。これが地蔵の名前の由来だそうです。正式な名前は何だったか。たしか長寿なんとかだったような。7、8年前に寺の参道の一画に作られたお地蔵様です。番組では、この地蔵を核にすえた町おこしの取り組みが紹介されていました。
 ぴんころ、いい響きですね。親しみやすくて荘厳。庶民的ネーミングです。むかし「平成之大莫迦門」と題された彫刻を依頼者の某仏教系大学が引き取りを拒否した事件をふと思い出しました。この彫刻は大学とは別の場所に設置されて今も生き残っているそうですよ。
 ある意味で莫迦門でもあるわたしたちにとって、ぴんころは切なる願いでもあります。歳をとっても介護無用で暮らしたい。死ぬときはポックリ静かに。死にちなんだ命名は縁起が悪いと感じる方もいるでしょうが、仏教では往生=死=悟りでもあります。
 かつて長野県には教育県というイメージがありました。番組のなかでも話が出ていましたが、長野県男性の平均寿命は日本一。女性を含めてもトップクラスのはず。いつのまにか沖縄を抜いていたんですね。いまや長寿県長野です。
 そういえば、佐久には地域医療への取り組みで全国的に有名な佐久総合病院がある。小海にも分院があります。医療関連のコミュニティカレッジなども開講されていて小海から参加している方もいます。