藤の実


 八峰クラフトフェア開催中に八峰の湯敷地内で見かけた藤の実です。
 薄紫色した藤の花はおなじみですが、実のほうは初めて見ました。同じマメ科植物のせいか、インゲンのさやに似てますね。実のかたちは碁石のような扁平球形、熟すと茶褐色になるとか。江戸時代は貴重な蛋白源、いまは珍味になっているそうです。
 藤の花は、今年の田植えのとき天ぷらでいただきました。次は実。人気のない山のなかで熟した藤の実を見つけたら、こっそりもぎとってしまいたい誘惑にかられています。
 毒があるという話もあるようですが、自然の植物はたいてい何らかの毒をもっている。栽培野菜のジャガイモにだってソラニンという毒がある。毒抜きして食べる知恵って伝統文化のひとつですものね。