川上村

 長野県川上村。千曲川源流の村。中央高速を使っても上信越道から入っても、いずれにしろ最奥部。小海町中心部からは車で30分ほどの距離です。レタスの産地として全国的に知られた村。農家の平均年収は2000万円を超えているとか。ちなみに現村長は、全国町村会長でもあります。
 訪ねたのは今回を含めて確か4度目。うち2度は、霧下蕎麦として有名な川上蕎麦を食べるのが目的でした。昔は小海の米と川上の蕎麦を交換していたそうです。もう一度は小海からの帰宅のさい、川上村経由三国峠越えを敢行。埼玉県側は未舗装、落石ごろごろの悪路で、マウンテンバイクに追い抜かれました。
 そして今回。
村役場の敷地内には全国各地の川上村から採取した源流石が並べられていました。川上村って、こんなにあるんですね。

村内山林から切り出した天然カラマツ(天カラ)の根。樹齢約90年だとか。切断部分の直径は1m近い。すぐ近くに展示してあった、やはり樹齢90年の天カラの幹周りは1.5mほどありました(同株かどうか未確認)。植林したカラマツは見慣れていても、天カラはまだ目にしたことがありません(単に見分けられないだけかも)。




 同じ敷地内では、天然記念物の川上犬も10頭ほど飼育されていました。全国でも約300頭残っているだけ。うち1割が村内にいるそうです。体高40cmくらいの小型犬。昔は猟犬として活躍していたとか。飼育員の方がちょうど散歩中に撮影をお願いしたのですが、すばしこく動きまわるため、まともな写真は撮れませんでした。詳しくは村のホームページを見てください。
 小海に帰る途中、地元スーパーのナナーズで夕食の仕込み。小海にもナナーズがありますが、川上のほうが本店で、規模も大きい。店内にずらりと並べられたレタスなど川上産野菜。仕事を終えた中国人研修生の姿も目につきました。川上村農家数百戸に、それぞれ2〜3人の研修生が働いているそうです。