植物の名前


 いずれも今回の小海行きで撮った写真です。黄色い花はヤマブキ、垂れ下がった紫の花(下左)はコンフリー、もうひとつの紫の花はギボウシだか何だったか? 白いのはキノコの一種だと思います。
 突然ですが、人づきあいの基本は、まず名前を覚えることですよね。相手の名前も知らないまま親しくなることなんて滅多にありません。自然との付き合いも同じでしょう。動植物や自然現象に名前がついているのは、そこに人間と自然の関わりがあったということです。名前の付け方で関わり方がわかる。関わり方を変えようと思えば名前を変更しなくてはならないケースも出てきます。
 以前、このブログで雑草のハキダメギクの写真を載せたことがありました。掃き溜めのように醜いキクなのか、掃き溜めの鶴のように美しいキクなのか。前者の解釈のほうが一般的でしょう。でも、後者と解釈する人もいると思います。あるいは雑草。農耕地や宅地のまわりの草はこう呼ばれ、抜かれたり除草剤をかけられたりする。
 スーパーに売ってるような野菜や魚なら人並みには名前がわかる。でも、野鳥や野草、樹木、それから園芸品種などになるともうチンプンカンプン。お手上げ。愕然としてしまいます。もともとは田舎育ちなのに、何も知らない。
 八峰村に参加して以来、自然と親しむ機会は確かに増えました。でも、新たに覚えた名前はごくわずか。一度は覚えても、すぐに忘れてしまうのが悲しい。自然に関する言葉は依然として貧しいままです。