「凍み餅づくり」飯舘村との交流

 福島県飯舘(いいたて)村。3月の東日本大震災、というより福島第一原発がらみで全国的に有名になってしまいました。計画的避難区域。わたしも今回の報道以前には、飯舘のこと何にも知りませんでした。
 その飯舘と小海が縁あって交流しはじめています。飯舘伝統の凍み餅(しみもち)を小海でつくる!
 凍み餅とは、餅を凍らせ乾燥させた保存食。いわば高野豆腐のお餅版ですね。東北や信越地方ではおなじみの伝統食。飯舘に近い福島県二本松出身の知人に聞いたら、子供のころからよく食べていたとのことでした。
 凍み餅には粳(うるち)の屑米も使ったりする。餅には山ゴボウやヨモギの葉などを練りこんだりする。地域によって、いろんなバリエーションがあるそうです。飯舘ではどんな凍み餅をつくっているんでしょうか。
 現在の予定では来年厳冬期1月下旬ごろ、飯舘の皆さんが小海にいらっしゃって、凍み餅づくりを伝授してくださるとか。小海では八峰村の皆さんがお迎えする手はずをととのえています。当日はテレビ局の取材スタッフも飯舘の皆さんに張り付くみたい。
 たぶん飯舘では米の収穫、というより栽培を諦めざるをえない状況にあると思います。米がなければ凍み餅もつくれない。小海での凍み餅づくりには、飯舘の米のかわりに小海の米が使われるはずです。
 飯舘に隣接する南相馬市では、凍み餅をドーナッツ生地でくるんで揚げた「凍み天」が名物になっているそうですね、飯舘直伝の凍み餅が、縁あって小海名物になる。そんな情景を想像すると、うれしくなってしまいます。
 でも、もしかしたら小海でも凍み餅をつくる文化がもともとあったりして。