日大沼尾ゼミ発表会

 11/12(土)、まちの駅こうみ直売所の根菜まつりが終盤を迎えるころ、町役場大会議室で開かれた日大沼尾ゼミによる小海フィールドワーク報告会に行ってみました。たぶんテーマは小海の町おこし。東京で学ぶ学生さんたちが、何度も小海に足を運んで調べた成果を発表する場です。
 会場に入ってびっくりしたのは、学生さんたちがいずれも黒のスーツ姿だったこと。リクルート・スーツというんでしょうか。就活ではおなじみの、最近の若いビジネスマン、ビジネスレディでも定番になっている、あのスタイルです。大学生では体育会以外は絶えて久しい詰襟学生服が、形を変えて復活してるかのような印象を受けました。
 もうひとつ驚いたのは、発表文書の厚さ。A4判で200何十ページもありました。10数人の学生が分野ごとに役割分担してまとめたとはいえ、半端じゃない分量です。そのうえプロジェクターの画面に合わせたナレーション原稿まで別に書いて読み上げている。自分が学生だったころ(40年以上昔)には考えられなかった光景でした。最近の学生さんは、プレゼンテーションも授業の一環としてトレーニングを積んでいるんでしょうね。
 で、肝心の発表内容についてですが、ひとつだけ気になったデータがありました。それは、まちの駅こうみ直売所の利用状況。ふだんよく直売所で買い物をする町民は約10%しかいない。個人的には、もっと地元住民の利用者が多いという印象をもっていました。この数字、いろんな解釈が可能でしょう。調査方法にも曖昧さがあるかもしれません。ただ、地産地消には程遠い現状はうかがえると思います。
 当日確認できなくて残念だったことが2つありました。
 ひとつは沼尾ゼミがフィールドワークの対象としてなぜ小海を選んだのか。小海に何らかの可能性を感じたのだとしたら、そのへんをもっと明確に指摘してほしかったですね。もうひとつは、学生さんたちが卒業後、小海で暮らすとしたら何をしたいか。
 沼尾ゼミの方々、もしこのブログをご覧になっていたら、コメントいただけるとうれしいのですが……。