各地のオヤマボクチ事情

 今夜いっしょに小海に行く仲間からまだ連絡なし。仕事に手間取ってるんだろうか。こちらはすでに準備万端。今日明日の惣菜(てゆーか酒のつまみ)もつくったし。暇つぶしをかねて、各地のオヤマボクチ事情をネットで調べてみました。
 まずは明日行く予定の長野県飯山市周辺。有名な冨倉蕎麦のお膝元です。ここで驚いたのがオヤマボクチの値段。通販で50g7000円とかの値がつけられてました。もちろん生葉ではなく繊維質を取り出してすぐに使える状態に加工した製品です。50gの繊維質を得るのに生葉は500gくらい、つまり10倍の量が必要になる。しかも栽培から製品になるまで1年がかり。それにしても本マグロの大トロより10倍も高い(比較の仕方がヘンかな!?)。
 冨倉地区などの蕎麦屋さんの多くは、この製品を仕入れて蕎麦に入れているのでしょうね。だからなのか、オヤマボクチ入り蕎麦(10割)の通販価格は1人前800円もしてました。
 いっぽう、飯舘の皆さんが来年の凍み餅用の調達先として予定していると言っていた山形県上山市あたりでは、郷土食である「ごんば餅」が商品化されていました。「ごんば」とは山ゴボウの葉っぱ、つまりオヤマボクチのこと。こちらは飯舘のような凍み餅ではなく生餅ですが、もち米と粳(うるち)を両方使うところは似ています。
 凍み餅づくりで初めて知ったオヤマボクチ、全国各地でいろんな食文化が根付いているんですね。今回紹介したのそのわずかな一端。もっと詳しく調べてみたくなってきました。それはいずれまた。
 ところで明日の昼飯は冨倉蕎麦かなー。