鞍掛豆と「どぶろく」と

 外はじとじと雨。ぐだぐだと一杯やりながら、この記事を書いてます。やはりビールですね、この時期は。日本酒は昨日で飲み干してしまったので補充しないと。
 つまみは鞍掛豆。1週間前の木花「苔玉講習会」で、お茶受けに鞍掛豆をいただき、八峰村の畑にまいた種の余りがあったことを思いだしました。さっそく一晩水に浸してから塩茹で。一部は職場の同僚に小海産の珍しい豆として試食してもらいました。いま食べているのはそのまた残りです。
 八峰村にまいた鞍掛豆の、遅ればせながらの発芽祝いといったところでしょうか。無事に実をつけてくれるよう祈願の意味も込めています(飲兵衛って、なぜか飲む理由=言い訳をつけたがる)。乾燥豆でも十分すぎるくらい美味しいのだから、まだ味わったことのない摘みたて生豆はさぞかし。想像するだけで生唾ごっくんです。
 ビール2缶目。鞍掛豆のつまみだけでは足りなくなってきたので、急遽一品追加しました。ナメロウ。千葉県あたりの漁師料理です。新鮮なイワシが手に入ったので、味噌と薬味を一緒にたたいて。
 刺身で食べられるイワシ、小海ではまず出回りません。これまで一度もスーパーでは見たことなし。イワシにかぎらず生魚の流通は同じような状況です。もっとも、サンマやイワシを刺身で食べるようになったのは水揚げ地を除けば最近のことですよね。海から遠い場所では、塩漬けや乾燥などの保存処理をほどこした魚介を素材にした食文化が育まれてきました。生魚は苦手でも、乾物や缶詰の魚なら食べられるという人、けっこう多いみたい。
 話は飛びますが、先週小海に行ったとき宿泊先で「どぶろく」をいただきました。もともとは5月に飯舘の方が小海にいらしたときに頂戴したものだそうです。そういえば飯舘村は知る人ぞ知る「どぶろく特区」。凍み餅のほうに関心が向いていたので、どぶろくのことは忘れていました。2ヶ月ほど前に避難先での生産販売が再開されたようです。
 今回いただいたのが特区の飯舘ブランド(「どぶちぇ」と「白狼」の2種)なのか個人的に造られたものなのか未確認ですが、とにかく美味しかった。以前自分でも造ったどぶろくとは段違い。初めて知るどぶろくの味わいでした。保存がきかないといわれるどぶろくですが問題なし。熟成がほどよかったのか、1ヶ月前よりかえっておいしい、と宿泊先主人も言ってました。おかげで、ぐいぐいいきすぎて翌日は二日酔い状態、仕事するのがつらかった!