下仁田ネギ

 八峰村畑じまいの1週間後、農園に行ったとき、資材置き場には下仁田ネギがずらりと並べられていました。そのまま放置しておけば、1ヶ月もたたないうちに食べられなくなる。長ネギ類はタマネギと違って長期保存はできません。室とか土中に入れておけば、もっと持つのかもしれませんが。
 もしかしてネギって、寒冷地の小海でも越冬できるんじゃないか。だとしたら畑に植えたままにしておいたほうがよかったのかも。一方で、越冬したネギは硬くて食べられないなんて話もどこかできいたような。じっさいのところ、どうなんでしょうね。
 いずれにしても、抜き取った大量の下仁田ネギを干からびさせてしまうのは、もったいない。そこで思いついたのがネギの油炒めです。タマネギではキツネ色になるまでしっかり炒めてカレーなど使いますね。要はあれと同じ。この方法は、敬愛する料理研究家の辰巳芳子さんが出演していたテレビ番組を通じて知りました。
 ハウスから20本ほど宿泊先に持ち帰り(自分の区画以外から収獲したものもまじっていたのかも)、木口切りして油をまぶす。これに潮を振って、じっくり弱火で20分ほど炒めました。最初はザル大盛り状態だった生ネギが何分の1かの量に。これを瓶詰めなどにして冷蔵庫に保存しておけば、たぶん1週間くらいはもつと思います。
 宿泊先では、オニオンスープならぬ下仁田ネギスープにしていただきました。自宅に持ち帰ってからは、レンコン挟み焼きの挽き肉に混ぜたり玉子焼きに入れたり。ほかにも使いまわしのきく便利な食材になりますよ。