山菜づくし

 今回の小海行き、いつも以上にいろんな山菜をおみやげとしていただきました。田植え後の早苗の宴ではトウブキ、南相木村のIさんからはモミジガサ(シドケ)とミヤマイラクサ、そして自分で摘み取ったオオバギボウシ(ウルイ)。トウブキ以外はまだ食べたことのない山菜です。
 いちどきいただけでは名前を覚えられず、木花に持ち込んで教えてもらったり、自宅に戻ってからネットで再確認したり。そのうえ職場の同僚にプレゼントするため、通勤途中自転車に乗りながら、忘れないように繰り返し暗唱しつづけたり。そこまでしながら、手渡しするときはシドケという言葉がとうとう出てこなかった。情けない!(年齢のせいというより元々です)。
ミヤマイラクサ。深い山に生えるイラクサという意味かな。東北地方などではアイコとよばれているみたい。Iさんの畑で栽培中のものを撮影しました。葉はシソに似ています。茎にはコンマ何ミリの細い棘がびっしり。摘み取るとき注意されたのに素手に容赦なく刺さってきました(なかなか抜けずに痛い思い)。この棘、さっと茹でれば気にならない。茎を切りとってから1日もたてば、しなびてほとんど刺さらなくなります。葉を生のまま食べてみましたが、山菜とは思えないクセのない味でした。しかも生の市販野菜のような青臭さもなし。

モミジガサ(シドケ)。これもIさんの畑にて。葉は文字どおりモミジのような形をしています。小海あたりでも山菜取りではポピュラーな感じ。生葉を食べてみると、山菜らしい苦味というかエグミあり。茹でてもこの風味は残ります。タラの芽やフキノトウが好きな人なら美味しいと感じられるはず。
写真右は松原湖高原で採取したオオバギボウシ。最近は若芽が生食もできる野菜として「ウルイ」という名で市販されているみたいですね。ここまで大きくなると葉は筋っぽくなるので白い茎の部分を食べるらしい。わたしも湯がいた葉を試食後、食べるのを諦めました。茎のほうは、これまたクセがなくて食べやすい。
山菜弁当。採取した日の翌日、職場に持っていきました。メニューはサバのムニエルのミヤマイラクサソース=写真内右、湯がいた皮を剥いたミヤマイラクサの茎=左上とウルイの根元部分=左下(写真には写っていませんが、このあとオカカ&しょうゆとマヨネーズを別々にトッピングしました)。市販キムチは弁当箱のスペースが開いたので埋め合わせに入れたおまけです。
ミヤマイラクサのソースは湯がいた葉だけを使用。これを手動フードプロセッサー(擂り鉢ともいうらしい)にかけ、おろしニンニクとオリーブ油を合わせました。いわばバジルソースもどき。ミヤマイラクサは通常、葉ではなく茎を食べるようです。でも、葉もけっこういけましたよ(てんぷらにすれば間違いなく美味しい)。
 まだ手元には下処理したトウブキとシドケが冷蔵庫に鎮座してます。さてどうやって食べるか。今週末休日の楽しみがひとつ増えました。