マツタケ三昧!?


 今年も稲刈り後の宴では、地元産の新鮮野菜がテーブルに並びました。わたしは稲刈り自体よりも昼食会が楽しみで毎年かよっています。レシピを教えてもらって帰るオーナーも毎度のこととなりました。
 八峰村農園産ではモロッコインゲンやミニトマト、ジャガイモあたりかな。希少素材イワタケは今回は酢の物でした。黒っぽいマイタケ(カラスマイタケというらしい)は他の素材と合わせて炒め物やキノコ汁に。このマイタケの一種だけでなく、刺身キウリ(?)とかいう野菜もポテトサラダの具や酢の物として初めて味合わせていただきました。大学芋ならぬ大学カボチャも。
 なかでも圧巻だったのはマツタケです。炊き込みご飯と吸い物のダブルメニュー。このマツタケ八峰村の地元メンバーでもあるNさんが当日、山で採って差し入れてくれたもの。たぶんカラスマイタケもNさんからじゃなかったのかな。わたしにとって一品500円以上の高額食品は評価の対象外にしていますが、もしかしたら今後は死ぬまで味わえない貴重な体験をさせていただきました。感謝感謝!
 いつもどおり、食べきれなかった料理はしっかりお土産としてゲット。今年は飯舘の皆さんからいただいた梨も頂戴しました。これまた感謝です。おかげで夕食の手間を省くことができました。
 ところで小海町では、昨年町内のキノコから基準値を超える放射性セシウムが検出され、現在も出荷禁止状態が続いています。その検体となったのは、地元でもほとんど食べない馴染みの薄いキノコ。当のキノコだけでなく、キノコ全体が規制の対象となりました。
マツタケで調べればよかったのに。ケチったからいけないんだよ」。こんな冗談も稲刈りのときに飛び出しました。現にマツタケの線量は、非公式とはいえ基準値以下だったとか。小海町に隣接する南牧村や南北・相木村では出荷販売規制はありません。小海町内の旅館などでは町外の山林でキノコ狩りツアーを行なっているようです。
 八峰村水田の周囲にはアカマツの生えたマツタケ山が散在しています。昼食会前の散策のときにも、「マツタケ山につき入山禁止」といった看板も目にしました。「マムシに注意」とは、マツタケ泥棒防止の常套手段らしい。「マツタケ山」と明記しているのは逆効果じゃないかと思いつつ、かえって珍しい感じもしました。