小海山野草めぐり

 この記事は6/21にキー操作を間違え下書きをアップしてしまったものを手直しし、写真を新たに添付したものです。先の記事に寄せられたコメントとhatena☆は、できれば今回の記事に移したかったのですが、やりかたがわからず、あるいはシステム上無理なのか、そのままにしておきました。

山野草小さな旅」で仕入れた情報と俄か半端知識を頼りに、さっそく周辺の森を駆け巡りました。
 18日木花ツアー終了後にまず見に行ったのが水上(みずかみ)という集落あたりに群生地があるというクリンソウ。水上は千曲川右岸の山の中にある小さな集落で、現在は半数以上が空き家になっている感じでした。現地まで行って何人かの方にクリンソウについて尋ねてみたのですが、けっきょく繁殖地はわからずじまい。空振りに終わりました。
 翌19日は、まずサラサドウダンツツジの群生地へ。八峰の湯から麦草峠方面へ登ること車で10分ほど。りエックスを過ぎて稲子湯温泉への分岐点近くに群生地はありました。道路沿いに案内板もあるので、誰でもわかる場所です。

 写真で見たかぎりでは、色鮮やかな花を想像していたのですが、遠目にはかなり地味。葉の色に溶け込んで、知らなければ見過ごしてしまいそうな印象でした。でも、近づいて見ると、さすがに綺麗ですね。楚々とした美しさです。しかも株が違えば花の色も微妙に異なっている。赤が濃いもの薄いもの、さまざまなバリエーションが楽しめます。
 もうひとつびっくりしたのは木の大きさでした。ツツジといえば低木のイメージがありますよね。でもサラサドウダンは樹高5mを超える株も珍しくありません。同じ群生地内に咲いていたレンゲツツジの株写真と見比べてみてください。
 不思議なもので、興味がなければ目に入らない。これまで自分自身そうでした。今回注意してみると、群生地だけでなく至るところにサラサドウダンがあるわあるわ…。八峰の湯の周り、松原湖畔にもかなりの数ありました。花の咲いていない時期は見過ごしていたんですね。
 松原湖高原から国道141号に降りて次は小海原へ。お目当てはザゼンソウです。もう花の時期は終わっているとのことでしたが、ダメモト覚悟で群生地へ向かいました。木花の圃場から車で約20分。途中からはぬかるみだらけの悪路になりました。分岐点ごとに案内板があるので迷う心配はまずないはずです。

 現地に着くと、そこは幾筋かの沢が流れるカラマツ林のなかの低湿地。やはり花は終わっていました。茎葉だけだと、どれがザゼンソウなのかわからない。写真に撮った大きな葉の植物がたぶんそうだと思います。この大株が、フキなどのあいだ至るところに自生していました。白い花の植物は、同じ場所で撮ったフタリシズカだかヒトリシズカだか。
 ザゼンソウは英名スカンクキャベツ。花の臭いで虫をおびき寄せて受粉するそうです。氷雪を溶かして開花する発熱植物でもあります。花の写真は、今年5月ごろ木花ブログに載ってました。興味ある方は、そちらへどうぞ。

 左の3点の写真は、いずれも今回、小海町内で撮ったものですが、名前を忘れてしまいました。