マイブーム米粉

 はまっちゃいました、米粉。といっても酒米削りかすですけど。凍み餅づくりのときにいただいたものは使い果たし、八峰村が福島出張販売のとき購入した2kgが現在大活躍中。そのためミルキークイーン(たまたま買った米品種)の減り具合が少なめになりました。
 すでにこのブログでも記事にした「おやき」類以外に、ここ幾日かで作ったのは、片栗粉を熱湯で糊状にしてから削りかすを練りこんだ米粉麺。韓国冷麺(たしか蕎麦粉をつかう)あるいはビーフンもどきのつもりでしたが、茹でたらフニャフニャの腰砕け麺に。仕方なくサラダ風にして食べました。
 銀鮭の腹身は、削りかすをまぶしてムニエルに。これはいけました。小麦粉よりカリっと仕上がる感じ。鶏肉や魚の竜田揚げにしても大丈夫かな。
 レシピサイトのcookpad米粉メニューが1万種類近く、大半はケーキやパンですが)には米粉かき揚げが載ってました。ちかぢか試してみるつもり。ほかにも米粉パンバーガーとか米粉ピザとか。まあメジャーメニューのケーキやお菓子(ゆべしはもち米でしたっけ?)なども多少は。
 幸運が重なって手に入った米粉酒米けずりかす。とことんつかわせていただきます。これまでの感触では、当然小麦粉と思っていた料理が米粉でも、たいていは問題なし。要は身近にあるものを活用すればいい。小麦でも米でも蕎麦でも似たような使い方ができる。郷土食=地域ごとの食文化も、あるものを活かすところから育まれてきたはずです。
 ところで、信州長野の郷土食「おやき」には、一般的な小麦粉だけでなく米粉や蕎麦粉も使われています。米粉おやきの代表格は北信の栄村(地震被災地として有名になってしまいましたが)周辺の「あんぼ」でしょうか。蒸かして杵で搗いたり、ヨモギを練りこんだり、製法的には凍み餅との類似性が感じられます。
 伊那地域には、やはり米粉をつかった「えびすこおやき」がある。「えびすこ」は「恵比寿講」でしょう。おやきは餅と同じように、かつてはハレに日の貴重な食べ物だったのだと思います。