千葉県柏市「農産物直売所かしわで」にて




 11/8・9の両日、八峰村地元メンバーの皆さんが「かしわで」収穫祭で店をだしました。今年7月から小海町周辺の農産物を「かしわで」に卸すようになったご縁からの出店です。当日会場に持ち込んだのは、小海そば、川上そば、饅頭・お焼き各種、八峰漬、野沢菜漬、信州リンゴなどなど。
 「農産物直売所かしわで」は行政直轄施設ではありません。地元農家が設立した組合が運営に当たっています。規模は小海町直売所の比ではありません。売り場面積は大手スーパーの野菜売り場より広い。品揃えでもまさっています。福島原発による放射能汚染の影響がまだ尾を引いているようですが、震災前は年間10億円を売り上げていたとか。
 八峰村メインの売り物になったのは小海そばでした。このそばは、小海で名人として評判の方(たしかアライさん)が前夜手打ちしたもの。今年産の粉を使った二八そばです。八峰村ではおなじみの饅頭(イワタケ・イクサ・ナス・黒糖など)やお焼き(野沢菜など)も前夜に手作りしました。これら商品をマイクロバスに積み込んで、小海を早朝出発。約3時間かけて会場に到着したとのこと。
 わたしが会場に着いたのは8日10時過ぎ。会場はすでにごったがえしていました(9時半開始)。店舗内レジはもちろん、屋外特設ブースも行列また行列。まさに人波かきわけ状態です。大型トラクターにくくりつけた「収穫祭」の看板や、稲藁でつくったオブジェ区分け用コーンも粋な演出という感じ。地元柏以外からの出店は小海以外に群馬県上野村だったかな。市民交響楽団の演奏も。
 自分としては単なる冷やかしのつもりでした。ところが「人手が足りないから手伝え」とのお達し。そばをゆでたり、ネギを切ったり、お湯をわかしたり、麺つゆを用意したり。それでも初日はわたし以外に5人いました。仕事さぼって直売所店舗や他のブースを徘徊する余裕もそこそこありました。
 ところが2日目はスタッフが2人減って3人になってしまう。助っ人依頼の電話かけまくっても色よい返事はなし。お役御免、と思ったのは甘い見通しでした。急遽小海まで拉致され、翌日もかりだされることに(翌日の天気予報は雨模様だったので自転車で再度くるつもりなどまったくなかった)。想定外の小海訪問です。
 翌9日。8日店じまいのあと小海居残りスタッフに頼んでおいた小海そばと饅頭を積み込んで早朝5時半に小海町直売所を出発。開店当初は雨が降って心配していたのですが、うれしい誤算になりました。お客さんは前日より多い。初日はできなかった行列も。用意した小海そばは早々と売り切れ、仕方なくパック販売用の川上そば使わざるをえない事態に。おかげで昼食をとる暇なんてなく、てんてこまいの一日となりました。隣のブース(たぶん組合の女性陣)が野菜のかき揚げを売っていたのもラッキーというか相乗効果があったかも。
 かけそばの売り上げは2日間あわせて400食ほどでしょうか。1杯300円、10何万円かの収入です。撤収後は、近くで小海出身の方が営む鰻屋に寄り久々の味を堪能。そのうえ上尾の自宅まで自転車ごと送っていただきました。小海の皆さんに感謝感謝です。ありがとうございました。