米粉餃子はむずかしい!

 米粉で餃子ができるなら、と酒米削りかすを皮にしてつくってみました。といっても既存のレシピがあるわけではなく、自分の勘だけが頼りの暗中模索。
 とりあえずは凍み餅づくりにつかったもち米の粉を熱湯で捏ねて糊状にし、これに削りかすを練りこんで生地にする。これを小分けして麺棒もどき(100円ショップで買った擂り粉木)で延ばす。打ち粉はもち米の粉。こうして皮だけは見た目小麦粉の場合と大して変わらないものができました。いちおうは100%米粉です。
 具は通常の餃子とほぼ同じ。今回はキャベツと長ネギのみじん切りと豚バラ肉の千切りをつかいました。この具を皮で包む段になると、ちょっと引っ張ったりするだけで破けてしまう。粘り気がほとんどない。やはり小麦粉グルテンの力は偉大でした。
 まあ皮の破れは大したことなかったので、そのまま焼きに。小麦粉餃子と同じ焼き方です(フライパンに油をひいて蒸し焼き)。できあがった米粉餃子を食べてみると。イマイチでした。
 焼き面はカリカリでおいしいのですが、反対面はモチモチというよりネチョネチョ。小麦粉餃子では、ある程度くっつけて焼いても1個ずつ剥がれるのに、今回の餃子は離そうとすると皮が破れてしまう。
 問題は皮です。もち米の粉もつかったのがまずかったのか。あるいは水分量が不適当だったのか。小麦粉の場合、わたしはラード(というより茹でのときできる油)を練りこみますが、今回は油分を入れ忘れたせいなのか。調理法のどこかに問題があるのか。
 米粉餃子は商品化されてるくらいですから、きっとおいしいものができるはず。次は別の方法を試してみるつもりです。小麦粉や片栗粉の併用は最後の代替手段です。