田植え、行きたかった〜


 八峰村田んぼの田植え、5/30に無事終了しました。当日のようすはホームページのブログにアップされていますので、ご覧になってください。私自身は都合がつかず参加できませんでした。参加された皆さん、お疲れ様です。昨年までの田植えにくらべると、ちょっぴり重労働だったのではないでしょうか。
 写真は村長が送ってくれました。写っている看板は、木花の奥さん作。毎度のことながら、ありがとうございます。畦にはサルビアなどの花が植えられました。
 予定どおりなら、今週末あたり合鴨を放すことになるでしょう。村長が茨城だか千葉だかの知人からいただいてくるとか。合鴨農法に関しては多少ききかじりました。むずかしさ、当然あります。孵化後何日くらいのヒナを田植え何日後に放すか。間違えれば、せっかく植えた苗が台なしになります。合鴨は苗も米粒も食べますからね。それ以上のネックは野犬・イタチ・カラスなど野獣対策。合鴨農法に取り組んだ人は、ほぼ全員苦労したはずです。
 でも、やってみることが楽しい。それが素人の強さでもあります。うまくいかなかったとしても、経験は次に活かせればいい。

エゴマ油の人気沸騰中?

 エゴマ。小海あたりではイクサと呼んでいますね。このイクサをつかった饅頭や和え物は、八峰村ではすでにおなじみです。わたしも昨年まで八峰村の畑に作付していました。実を取り出すのがメンドくさかった! 今年は小海産種を相模原で蒔いてみようかな。
 このエゴマから搾った油が人気沸騰中とか。福井新聞の記事として今日ネット配信されていました。福井県勝山市のメーカーの話です。さっそく製造元「のむきのエゴマ」社のサイトに行ってみると、緊急告知で今シーズンの販売終了となっていました。売れすぎて原料不足に陥ったからです。
 新聞記事によると、勝山市では2haの農地で例年1tの収穫。休耕田対策として2005年から栽培が始まりました。小海町では同じ休耕田利用でソバや鞍掛豆がつくられていますね。勝山市の場合はエゴマだったというわけです。ただし、小海ではソバや鞍掛豆が足りなくなったという話はきいたことがありません。
 エゴマ油は、血液さらさら、アレルギーや認知症の予防効果が高いらしい。その効用をうたったテレビ番組が連続放映されたことがヒットのキッカケになったのだとか。
 そういえば、小海の農産物直売所「木花(ぼっか)」でエゴマ油を売っているのを思い出しました。値段は高級ゴマ油なみ、いやそれ以上か。1本1000円近かったような気もします。木花さん、エゴマ油の売れ行き、なにか影響でてますか。

絶景八ヶ岳巡り part2

 今回の小海行きも自転車でした。というより相模原に引っ越した今、ずっと自転車利用になりそうです。往路は高尾→清里、復路は甲斐大和→高尾が列車、残りルートを自走。いちばんきつい八ヶ岳山腹標高差1000mの登りをはしょりました(「走り」ではなく「はしょり」です)。次回は20号線で笹子トンネル越えして韮崎あたりまで自走かな。



 写真左は野辺山駅前から。並木道の奥に赤岳が見えます。
 中央は国道141号を清里から韮崎側に数キロ下ったあたりより。八ヶ岳高原大橋の奥に赤岳が見え隠れしています。八ヶ岳高原大橋からの眺めは5/7付の記事に掲載しました。
 右は中央写真とほぼ同じ場所で撮った山藤。八ヶ岳山麓では今が藤の開化時期にあたります。2年前だったか、八峰村田植えの宴でふるまわれた藤の花の天ぷらを思い出しました。

田植えは5/30(土)に(承前)


 昨日の記事の続きです。
 新田んぼでは合鴨を放す予定でいます。農薬も除草も不要。肥料もいらない。すべて合鴨がやってくれるらしい。うまくいけばの話ですが。合鴨農法最大のネックとなるのが獣対策です。隙あらばイタチなどが合鴨狩りにやってくる。用水路の流れ落ちる水を利用した小水力発電で電柵設置も頭の片隅にはあるのですが、まずはネット張りでしょうか。写真はそのための自作杭。伐採済みの枝の長さをそろえ、鉈(なた)で先端をとがらせました。

 余勢をかって、溝の原の田んぼにも出撃。こちらの田んぼは昨年も耕作しました。やはり雑草のはびこり方が違いますね。八峰村地元メンバーで有機農法講座の先生も務めることになっているAsさん(2年ほど前に新規就農)が栽培することになっています。面積は八峰村新田んぼ2枚合わせたほどでしょうか(約4畝)。周囲には八那池同様、棚田が広がっています。すでに水を張っている田んぼがほとんどでした。一方で遊休田んぼもけっこう見られます。耕運機を軽トラで八那池から運び、一気に田起こししました。合わせて畦の草刈りと防水シート張りも。松原の田んぼには中古のビニールや波型シートをいただいて張りましたが、溝の原田んぼは新規購入した繋ぎ合わせ式シートを使いました(最上段写真右)。
 5/17(日)は野辺山ウルトラマラソン(100km)の日でもありました。松原田んぼ前の県道はそのコース。大集団ランナーの通過と耕運機の積み込み作業がちょうど重なってしまいました。歩道に置いた軽トラと耕運機を避けて車道に降りたランナーの皆さん、邪魔してごめんなさい。
 2日間の慣れない作業で、いまは筋肉痛のまっただなかにいます。八峰村の畑作業とは段違いでした。今週末は水張り作業が予定されていますが、自分は仕方なくパス。翌週30日の田植えにはうかがうつもりでおります。オーナーの皆さん、一緒に楽しく田植えしましょう。
※新田んぼの所在地、今回は松原と書きましたが、それでいいんでしょうか。八那池と松原の集落の中間、松原寄り。どこが両地区の境界なのか、地元の方に聞いておきます。

田植えは5/30(土)に

 田んぼ整備着々です(?)。畑びらき1週間後の週末、まずは村長が2枚のうち1枚を鍬で手起こし。たまたまその作業を通りがかりに見た地元農家の方が、見るに見かねて次週耕運機を入れてくれることになりました。わたしが参戦したのは、その次週、つまり先週16日と17日です。


 手起こしした田んぼ。雑草の根のかたまりがごろんごろんしてます。さぞや大変な作業だったでしょう。もう1枚の田んぼを自分でもスコップで起こしてみましたが、2、3坪やっただけで投げ出しました。耕運機が来ることがわかっていたので全部やる必要はなかったと言い訳しておきます。右写真は耕耘前のもう1枚の田んぼ。
 耕運機は軽油を使うディーゼルエンジン。レバーを回して始動させます。持ち主のYaさんから操作方法の説明を受けたあと、自分でも動かしてみました。重い! 八峰村の畑でつかったような小型耕運機とは大違いです(あれでも慣れるまでは大変でしたが)。余計な力が入ってしまう。まっすぐにはなかなか進んでくれない。とくに方向転換には苦労しました。あらぬ方向に進んでしまって戻すのにまた四苦八苦。それでも慣れないうちに作業終了してしまった感じです。手起こしなら1日かかるところが30分ほどですんでしまう。大助かりでした。

 2枚の田んぼの中央にある水路から両方に水を引き込みます。引き込み口は修理なしで使えるみたい。あとは水路のゴミをさらい、水路沿いの藪に分け入って邪魔な低木や蔦を切り払い。棘のついた木がやたら多く、悩まされました。体のあちこちに傷が残っています。それでも、先人が残してくれた設備に感謝感謝。田んぼも水路も機械力などない時代に手作業でつくりあげたものですからね。棚田の区切りに使われている大きな石なんか、どうやって動かしたんだろう。
 記事途中ではありますが、今日はこれまでにさせてください。続報は明日に。
 なお、今週末は田んぼに水を入れ、来週末30日に田植えを予定。たぶん機械植えはなし。すべて手植えになると思います。オーナーの皆さん、ぜひご参加を!

絶景八ヶ岳巡り

 今回の小海行き、八ヶ岳巡りの旅でもありました。1日から3日までのあいだ、畑びらきには数時間、自転車に乗っていたのは20時間近く。これじゃどっちがメインだかわからなくなってしまいます。
 往路はJR中央線相模湖駅まで15kmほど自走したあと日野春駅まで輪行。帰路は甲府駅まで自走してから高尾駅まで輪行。往復とも鈍行を使いました。GW中の特急は混雑するので大型荷物を持ち込むのは肩身が狭い。というより交通費節約のためかな。
 自走距離は1日と3日合わせて150kmほど。あっちこっち寄り道もしました。迷い道も何度か。地図もスマホももたない行き当たりバッタリ。距離自体は大したことありませんが、ほとんど山岳コースで、かなりきつかったですね。
 自分が見慣れている八ヶ岳は連峰北側、いわゆる北ヤツです。標高も比較的低く、なだらかな稜線が続いている。小海あたりからは主峰の赤岳はちらっとしか見えません。一方の南ヤツは急峻で荒々しい。いろんな表情を見せてくれました。

八ヶ岳高原大橋(甲斐大泉から清里に向かう旧有料道路にある)から。裾野の新緑が見事でした。カラマツの緑がいちばん濃く、広葉樹は萌黄色。桜の花もあちこちに。紅葉の季節を凌ぐ絶景です。







野辺山天文台から。余談ですが、天文台は無料で見学できるんですね。何台も並んだパラボラアンテナがレールを使って移動できること初めて知りました。できることなら野辺山の星空を眺めてみたいものです。







平沢峠(野辺山から清里に抜ける裏道)から。さえぎるものが何もない八ヶ岳が望めます。天文台からショートカットのつもりで国道141号に戻ろうとして迷い込みました。坂道の急だったこと! でも、もがきが報われた感じです。







道の駅「南きよさと」の鯉のぼり。ずいぶん人気のありそうな道の駅です。駐車待ちの車がずらり並んでました。たまたま相模原から来て露店を出している方に出会い、「相模川の鯉のぼりのほうがすごい!」

新しい八峰村田んぼ

 これまで八峰村の米づくりを一手に担ってくださったAsさんが、体力の衰えなどで一線から手を引かれることになりました。大きな痛手ではありますが、やむをえません。Asさん、長い間ありがとうございました。これからもいろいろとご厄介になると思いますが、よろしくお願いいたします。
 Asさんの引退(というわけじゃないですよね)にともなって、田んぼもこれまでの東馬流から八那池地区に変更。すでに、もち米の苗はKuさんが準備してくださっています。オーナーの皆さんも一緒に米づくりを楽しみましょう。で、さっそく畑びらき翌日の3日、帰宅途中に立ち寄ってみました。
 新田んぼは、国道141号から松原湖方面に登った県道沿い右側にあります。白い外壁の民家の下、湖の手前500mほどでしょうか。この2年間は栽培してないとのこと。面積は2枚合わせて約4畝=120坪。昨年までの何分の1かになりました。小さな、しかし週末農業には手頃な棚田。今週末土曜からは田起こしなど水田整備作業が始まります。どれだけ機械が使えるか。場合によっては、鍬などですべて手起こしという事態も考えられます。それもまたよし。







 5/3時点はまだ土起こし前で、カラスノエンドウヨモギタンポポなどがびっしり土を覆っていました。用水1本はすでに使用可能状態。もう1本は水路掃除をして栓を開ける必要がありそうです。右写真はすでに土起こしされた隣の田んぼ。水漏れ防止用の板も畦に取り付けられています。
 これまでの稲づくりは、オーナーの立場からすればお膳立てされすぎていた感なきにしもあらず。ちょこっと田植えして、ちょこっと稲刈りして。もうちょっとやりたかったというのが個人的実感でした。自分じゃ何もできないくせに、勝手な言いぐさしてすいません。
 でも、一度は自分の手で米をつくってみたい。品質は劣っても、収量は少なくても、自分でつくってみたい。新しい田んぼは、そんな夢を一部分ではあれ叶えてくれそうな気がしています。極端な話、野菜づくりは諦めました。地元相模原でつくります。でも、家の近くに田んぼはない。少し足を伸ばせばあるけど、見ず知らずの人間が貸してもらえる可能性は低い。だからこそ八峰村新水田への思いはつのります。
  5月中は毎週土曜朝9時ころから作業予定が入っています。最終週あるは6月第1週あたりが田植えかな。